コミュニケーションができない!?

公開日:2014/04/08

更新日:2019/04/25


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

先日、本棚を整理していた時のことです。

本の間から、新聞の切り抜きが入った
クリアファイルがでてきました。

以前、参考になるだろうと、
切り抜いていたものでした。

どんな内容の記事を切り抜いていたのかと、
一枚一枚を見ていて、
あるスポーツコラムに目が止まりました。

中身はスポーツの事なのですが、
ビジネスに当てはめるとまることが、
しっかりと書かれていました。

私達が、日頃、
当たり前のようにおこなっている、
声、言葉によるコミュニケーション。

ここに、大きな落とし穴があるのですが、
私達は、日頃気づきもせずに、
その落とし穴に落ちまくっている!
ということがわかります。

 

サッカーから学ぶ?

見つけた切り抜き記事の題材は、
サッカーでした。

世界で最も競技人口の多いスポーツが、
サッカーです。

オリンピックよりも盛り上がるワールドカップ。
今年は、6月開催のワールドカップイヤー。
近づくと盛り上がりは凄いでしょうね。

今回は、そのサッカーから学ぶ、
コミュニケーションの極意です。

サッカーを知っている、関心のある方なら、

  •  アイコンタクト
  •  GKやバックスによるコーチング

を思い起こすかもしれませんね。

いえ、いえ。
もっと基本的で凄いことが隠されていました。

サッカーと言っても、
『ブラインドサッカー』
からコミュニケーションについて、
凄い学びがありましたよ。

 

声を頼りに、、、

『ブラインドサッカー』

ご存じですしょうか?

視覚障害のある方がおこなうサッカーで、
世界選手権大会もあります。

最近、ある清涼飲料メーカーが、
ワールドカップトロフィーに関する、
ワールドツアーを題材にしてCMを流しています。

その中で、ブラジルの選手でしょうか、
ブラインドサッカーでプロとして優勝した方が、
出演しています。

ご覧になった方もあると思います。

このCMで出てくる競技が、
『ブラインドサッカー』です。

フットサルと同じ位の広さでしょうか、
テニスコートぐらいのピッチに、
フィールドプレイヤー4人とGK1名。

コーチ、コーラー(選手に声で状況を知らせる人)、
そしてGKが晴眼者(健常者)です。

それ以外は、視聴覚障害のある選手。

鈴の入ったボールを蹴り、
晴眼者(健常者)が、
視覚障害のあるプレイヤーに声で指示をして、
ゴールを目指すという競技です。

日本ブラインドサッカー協会ホームページ

 

この競技方法を聞いただけでも、
驚きではありませんか?

もし、私達が目隠しをして、
テニスコートぐらいのピッチを、
全力で走り回れと言われたら?

『そんなこと、無理だ!』
と即答するでしょうね。

誰かの声によるアドバイスがあったとしても、
そう簡単にできることではありませんね。
選手のテクニックもすごいですよ。

以前、NHKで、
このブラインドサッカーを取り上げていたのを、
見たことがあります。

シュートの威力は凄いです。
キックのコースの正確さは驚くほどです。

某清涼飲料メーカーのCMのなかでも、
選手がシュートをしているシーンがありますが、、、
健常者のシュートと遜色ありません。

私も高校時代、
サッカーに明け暮れていましたが、
目をつぶってボールを蹴るなんて、
考えられないことです。

しかも、正確なコースに、
力強いシュートとなると、、、

考えられません!!!

声に落とし穴が、、、

ブランドサッカー競技では、
「声だけで伝える」ことで、
競技が成立しています。

「目が不自由なのだから、
健常者が声で伝えるのは、
コミュニケーションの方法として、
当然のことじゃないか!
ほかに方法がないし」

そうなのです。

そうなのですが、声で伝えるからこそ、
そこには「コミュニケーションの落とし穴」が、
潜んでいます。

しかも、晴眼者(健常者)である私たちには、
日ごろ、気づかない、
「コミュニケーションの落とし穴」が、
明快に示されていましたよ。

この「コミュニケーションの落とし穴」に気づくことは、
「コミュニケーション」を上手くすることに、
当然つながります。

 

伝えることを体験しよう!

記事によると、
日本ブラインドサッカー協会が、

健常者向けに、
ブラインドサッカーの出張授業を、
しているそうです。

ブラインドサッカーを体験するのだから、
目隠しをしてサッカーをやろう!

さすがに、
直ぐにこの様にはできませんね。

ということで、
もっと易しいことで、
ブラインドサッカーと同じ様な体験をしてもらう、
というプログラムだそうです。

何をやっているのかというと、、、

健常者4人が四角形を作り、
アイマスクをした健常者に指示をして、
四角形の上を歩かせる

ことをやらせます。

伝わるはずなのですが、、、

アイマスクをした人を誘導して、
四角形の線上を歩かせるには、
どうしたらよいでしょうか?

簡単ですね。

声で誘導する!

です。

誰もが思うことですね。
誰でもできそうなことですよね。
いや、誰にでもできることです。

では、やってみましょう。

アイマスクをした仲間は、
上手く四角形の線上を歩けたでしょうか?

驚くべき事に、、、

四角に立っている健常者から、
初めのうち、声が出ないのだそうです。

声を出して誘導するだけなのに、
その声が出ないのだそうです!

信じられますか?

 

引き出す!

同じ様な経験をしたことがありませんか?

誰でも、初めての状況に置かれると、
普段は出る声も出なくなります。

  •  異動で初めて上司と顔を会わせた。
  •  初めての会議に出席した。
  •  見ず知らずの人ばかりの打ち合わせ。

こんな時、
人はなかなか発言できないし、
声を発することができません。

声を出す(発言)は、
誰にでも出きることですが、
実際には簡単には出ないことなのです。

管理職、マネジャー、リーダーなど、
職位が上位で経験がある人が、

意識して発言を引き出す

から、参加者が意見を言います。

意見を引き出すことをせずに、
自ら意見を言うことを待ってていると、
誰も何も言いません。

意見を引き出すことをしないと、
発言したいことがあっても、
「まぁ、いいや」と、
言わずに済ませてしまいます。

自分の意見が反映されないから、
「そもそも、私には関係ないし・・・」
なんて気分になっていきます。

組織やチームとして、
成果を出そうと言うときには、
この状況は好ましくないですよね。

参加者から意見を引き出す。

これが、会議や打ち合わせ、
その場の状況を仕切っている人の、
大切な役割です。

これから会議がありますか?
人と話をする機会がありますか?

参加者、相手が誰かわかっていますよね。

なにについて話をするのかも、
わかっていますよね。

では、どの様にしたら、
参加者や相手の発言を、
引き出すことができるでしょうか?

どのように話を進めると、
相手から意見を引き出せるでしょうか?

それを考えてくださいね。

そして、会議、話し合いの場面になった時、
考えた内容に沿ってやってみてくださいね。

他にもコミュニケーションに関する大切なポイントを
コミュニケーション能力を高める伝わる伝える方法
でまとめています。

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