事前に決めておく、という意思決定

公開日:2014/04/22

更新日:2019/04/09


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

私は、駅のホームに向かう階段の上で、
『あぁ、遅れるって電話しないと、、、』
としょげていました。

ある日曜日の朝。

お客様に会う場所に向かうため、
家から最寄りの駅に着きました。

その日は、
いつもより早く家をでました。

電車に乗る前に、
近くの郵便局に寄るためです。

分厚い資料を、ゆうメールで、
発送する必要があったからです。

しかし、、、

郵便局といっても、小さな局ではなく、
地域の集配の拠点となっている郵便局に、
行く必要がありました。

そこならば、
時間外に受け付ける窓口があるからです。

ただし、、、

集配局は便利なところにある、
とは限りません。

私がこれから向かう局も、
駅から歩いて坂をくだって、
7、8分のところにあります。

その日は、
移動の時間に余裕をもって、
行動していました。

少し早足で歩き、集配局に到着。

正面入口の自動ドアから入り、
半分扉を閉めた、
時間外の受付カウンターに到着。

「すいませっーん!」

”反応がないなぁ。”

「あのーっ、すいませっーん!」

ダメだ。
だれも出てこない。

仕方なく、窓口横の、
呼び出しの黒いボタンを押しました。

奥で『ブーーーーッ』と鳴っています。

お歳を召した、
髪の毛の半分ぐらいが白髪の、
小柄なオバちゃんが奥から出てきました。

なんか嫌な予感がしました。(笑

このブログを読んでいるあなたなら、
気づかれたと思うのですが、、、(笑

年配のオバちゃんとの相性が、
私はどうも良くないんですよね。

年配のオバちゃんが出てくると、
何かしら問題を私に浴びせるわけで、、、(笑

『これ、ゆうメールでお願いします。』

「はぁい。ゆうメールですね。
えぇっと、、、切ってもいいですか?」

ゆうメールは、以前の書籍小包。
内容物を確認できるように、
封筒の一部を切る必要があります。

オバちゃん、
それを言っているのです。

『あぁ、上を切ってありますよ。』

”もう、あれだけ大きく切ってあるんだから、
わかるでしょうに。チェックしてよね。”

「あぁ、、、はぁい。
ゆうメールですね。(パン)」

ゆうメールのスタンプを、
封筒の前面に押しました。

”順調、順調。
これなら楽勝で、
予定の電車に間に合うな!”

腕時計を見ながら、
私はそんなことを考えていました。

オバちゃんは、
封筒をカウンターの奥にある、
はかりの上に乗せました。

はかりに連動した、
レジスターの画面のボタンを、
オバちゃんが押し始めました。

「あれぇ、、、うーん」

”えっ、オバちゃん!
どうした?どうした?”

オバちゃんは、なんども、
レジスターの画面を指で押しています。

計量が上手くできないようです。

計量できないと送料が決まらず、
切手代わりのシールも出てきません。

オバちゃんは、
レジスターの画面を押しながら、
事務所の奥の方を見ています。

事務所の奥は、
棚などで遮られているので、
誰がいるのか私からはわかりません。

が、だれか、
わかる人がいるのでしょうね。

その人になんとかしてもらおう、
というわけでしょう。

オバちゃんは声を出さずに、
自ら、事務所の奥に入っていきました。

しばらくして、
オバちゃんがもう一人。
オバちゃん二人で戻ってきました。

後から来たオバちゃん。
「うまく計れないの?」

「そうなんよ。押してもダメで、、、」
と最初のオバちゃん、
レジスタの画面を押しています。

「やっぱりダメなの???」
と二人目のオバちゃん。

「接触が悪いんだよね、これ」
と最初のオバちゃん。

何度かレジスターの画面を押すと、
ジジッ、ジジッ、と、
レジスターが動き始め、
シールを吐き出しました。

「えっと、、、300円です。」

オバちゃんが私の方を向いて言いました。

私は無言で1000円札を渡しましたよ。

700円のおつりをもらいながら、
『お願いしますね』
と怒りを抑えて言うのが精一杯でしたよ。

時計を見ると、、、

あぁ、ヤバイ。
予定していた電車に、
ギリギリ間に合うかどうか、、、

郵便局から駅へは、
結構な傾斜の坂を、
ポクポクと昇っていく必要があります。

途中、赤信号でつかまりました。

早足で歩いて、
なんとか駅にたどり着き、
駅の改札を小走りで駆け抜けました。

ホームへの階段を降りようとした時、
発車ベルが鳴り止み、
プシューというドアの閉まる音が、、、

電車は滑るように、
ホームを出て行きました。

私は、怒りを抑えながら、
クライアントに遅れる電話をかけるはめに。

電話後には、
しばらく怒りが収まりませんでしたよ。

なぜ私は、
怒っているのかって?

郵便局のオバちゃんが、
モタモタして、
時間がかかったからでしょうか?

それもあります。

しかし、怒りの原因は、、、

郵便局のカウンターには、
私の”ゆうメール”をのせた、
はかり+レジスターの丁度向かいに、
同じ、はかり+レジスターが、
鎮座しております。

もう1セットあったわけです。

そっちに乗せれば、
直ぐにでも、送料がわかったでしょう。

切手代わりのシールが吐き出され、
私は料金を払って、
その場をサッサとあとにすることができました。

にもかかわらず、、、

二人のオバちゃんは、
マイペースで作業をしていました。

しかも、、、

そのはかりとレジスターが、
調子が良くないことをわかっていて、ですよ!

同じ様なことって、よくありませんか?

調子がわるい、
とわかっていても放ってある。

やってみてダメだったら、
そのときどうするか考える。

そのために、
お客様にどの様な不具合があるのか、
なんてことは、気にかけていません。

調子がわるいなら、
直ぐにもう一台の方を使うように、
決めておけば良いのにね。

そのことを、
関係する人に知らせておけば、
オバちゃん、モタモタしなかったでしょう。

はかり+レジスターの近く、
目につくところに、
「調子が悪い時は、もう一台ではかる」
と書いて貼っておけば良いものを。

何ひとつしていないのです!!!

そんな貼り紙、恥ずかしい!
ですかねぇ???

しかも、
お客様が待っていても、
なんとも思っちゃいない。

だから、
「お待たせしました」でもないのね。

ほんの少し準備をしておくだけで、
容易に対応できるのにね。

何をどうするのか、
意思決定できるのにね。

その結果、お客様の気持ちも、
変わるのにね。

日本郵政、土日も、時間外も、
郵便物を受け付けてくれて、便利だよね。

となるのか、

やっぱりダメじゃん。
できれば、使わないでおこう!

となるのか。

ほんの少しの準備で、
まったく変わってしまいますよね。

あなたのビジネス、事業は、
事前に対応を決め、準備をしているでしょうか?

それとも、
時間外の郵便物受付カウンターの、
オバちゃんスタイルで、
モタモタ対応でしょうか?

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