ある経営者の方と、
社員とのコミュニケーションに関する話のつづきです。
参照：コミュニケーションを図る方法がわからない？

（以下、経営者の方を”経営”と記します。）

 

経営：「コミュニケーションを良くするために、
コミュニケーションをするって、、、
なんか変ですよね。」

降旗：一緒に、もうすこし、
よく考えてみましょうか。

経営：「おかしいなぁ。
コミュニケーションを良くするんですよねぇ。」

 

わからなくなったら、、、

降旗：コミュニケーションをとる以外に、
他にも何か方法を考えつきますか？

経営：「そうですねぇ、、、
飲みニケーションを頻繁にやる、、、
ですか、、、」

降旗：コミュニケーションのために、
飲みニケーションですね？

経営：「なんか変ですよねぇ、やっぱり、、、」

降旗：社員の事をよく知るための方法を、
私が質問しましたよね？

経営：「えぇ。」

降旗：で、その方法についての答えが、
今のところ見つからないわけですよね？

経営：「えぇ、そうなんですよね。
お恥ずかしい話ですが、、、」

降旗：方法がわからない時は、
どうしたら良いと思いますか？

経営：「方法がわからない時ですか、、、
それでは、実際には、
できないって事ですよねぇ。」

降旗：その前に、
実行する方法を見つけるために、
どうしたら良いか？
って事で考えてくださいね。

経営：「どうしたら、、、
いいのでしょうか？？？」

降旗：実際に行う方法を、
考えつかない時は、
本来の目的に戻ってみると良い
と思いますよ。

経営：「本来の目的ですか？？？」

 

恥ずかしいです・・・

降旗：社員の事をよく知る、
よく理解する。

これは、社員とのコミュニケーションを、
上手にするためですよね。

経営：「そうです、そうです。」

降旗：で、ここで質問です。

経営：「えっ、質問ですか！？」

降旗：まぁ、まぁ。
方法を見つけ出すためですから。（笑）

社員の事をよく知りたいわけですよね？
ここであなたが望んでいる、
”社員の事”というのは、
どんなことを指していますか？

経営：「えっ、”社員の事”は、
どんなこと、、、ですか？」

降旗：そうです。
あなたが社員について、
知りたい中身が詳しく判れば、
それを手に入れる方法を、
考えつくでしょう？

経営：「えぇ、そうですよね。」

降旗：で、どうですか？
“社員の事”とはどんな事でしょうか？

経営：「えっと、、、困ったなぁ。
あのぉ、、、
そこまで考えていない、、、
というか、、、レポートでも、
そこまでの説明は無くて、、、」

降旗：えっ、そうなんですか？
”相手の事”が、
どんな内容かは一切説明なしですか？

経営：「そうなんです。
質問されて、今初めて気づきました。」

降旗：こんな言い方は、
失礼かもしれませんが、、、
”わかった気分になってしまった”
わけですよね。

経営：「そういう事になりますね。
いやぁ、恥ずかしいですねぇ。」

降旗：恥ずかしがることはありませんよ。
気づかずにすんでしまう人も、
少なくありませんから。
気づけたので、よかったですよね。

経営：「えっ、、、えぇ。
そう考えれば、
ちょっとは気が楽になります。（笑）」

降旗：折角の機会なので、
もう少し考えてみましょうね。

経営：「そっ、そうですね。
お願いします。」

降旗：まぁ変だと感じているでしょうけれど、
飲みニケーションで、
あなたが知りたい事で、
ちょっと考えてみましょう。

 

どちらかといえば、、、

経営：「飲みニケーション、、、ですか。
そうなると、、、
社員の経歴、趣味とか、家族の事とか、、
後は、仕事への姿勢とか意気込みとか、、、
その辺りが話題になるでしょうか。」

降旗：なるほど。
社員の家族の事や経歴、趣味。
これらは、
コミュニケーションに役立ちますか？

経営：「知っていると、
役立つとは思いますよ。」

降旗：コミュニケーションと言っても、
仕事に関するコミュニケーションですよ。

経営：「仕事に関するコミュニケーションですか、、、」

降旗：仕事を円滑にするために、
社員とのコミュニケーションを、
良くしたいのですよね？

経営：「そっ、そうです。
そうなんですが、、、」

降旗：家族や経歴、趣味などは、
どうでしょう？

経営：「全く役立たないわけでは、
ないでしょうが、
ちょっと違うような、気がします。。。」

降旗：仕事というより、
仲間としての関係作り、
ではありませんか？

経営：「そうですね。
仕事に直接効果があるか？と言われると、
優先順位は違うでしょうね。」

 

自分の知らない事や、
気になっている事について、
新しい事を知った時に陥る落とし穴。

それが、、、

”解った気になってしまう事”

です。

それを避け、

• 目的に立ち返って考える
• 実施する方法について考える

と、具体的な行動と、
成果につなげることにつながりますよ。

あなたは、わかったと思って、
安心して済ませますか？

それとも、

目的と実行する方法を考えて、
実際にやるようにしますか？

どちらを選びますか？