事業計画書を社員に任せない!

公開日:2014/05/15

更新日:2019/04/09


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業計画を作ったが、
その成果物のバインダーを前にして、
成果が出ておらずに悩んでいる、
ある経営者さんからの相談で前話はスタート。

成果物は大事ですが、
成果物をどのように作ったのか?
その手順とやり方がポイントになる
という点に触れましたね。
参照:事業計画書の中身より知りたい事

(以下、経営者の方を”経営”と略します。)

 

事業責任者にお任せ

降旗:どうやって検討したのか、
やり方と手順を教えてください。

経営:「やり方、、、ですね。

検討・記載する項目が組み込まれた、
成果物のシートを用意して、
それを事業責任者に渡して、
書き込んでもらいました。

降旗:成果物のシートを配布して、
中身を検討させたのですね。
で、シートを提出させたのですね?

経営:「そうです。」

降旗:成果物の書類がありますか?

経営:「記入後のものが、
このバインダーの中にありますが、、、」

降旗:では、拝見しますね。
・・・
何点か質問しても良いですか?

経営:「えっ、なんでしょうか?
なんかまずい事でも???」

降旗:まずいかどうかは、
お話しいただく内容次第でしょうね。

経営:「えっ、ちょっと緊張しますね。
なっ、なんでしょうか?」

降旗:成果物のシートに、
”スローガン”、”コンセプト”という項目がありますね。
この2つの項目の関係を、
事業責任者の方は把握されていますか?

経営:「えっ、項目の間の関係ですか?
中身ではなくて?」

降旗:中身にも関係しますよ。
”スローガン”と”コンセプト”を、
それぞれどうやって検討するか?
ということです。

経営:「えっ?それぞれ中身を考えて、
整理して書いてもらえれば、
良いんじゃないのですか?」

降旗:そうだとすると、
それぞれの項目を、
個別に考えているのでしょうね。

経営:「えぇーっ!
なんかまずいですかぁ?」

降旗:えぇ。コンセプトの検討方法は、
この手順でこの様にやる、
なんてことを伝えていないですよね。

経営:「えぇ。中身の検討は、
事業責任者に任せましたから。
何かまずかったですか?」

降旗:そうですか。
最初から、
落とし穴にはまっちゃったかもしれないですね。

経営:「えっ、落とし穴、、、ですか。」

降旗:えぇ。
”スローガン”と”コンセプト”には、
強固な関係があるのですが、、、

 

埋めただけ!?

経営:「強固な関係、、、ですか?
あまり気にしていなかったですが、、、」

降旗:コンセプトを検討しますよね。

経営:「えぇ。」

降旗:それにもやり方がありますが、
ちょっとおいておいて。

検討すると、
たくさんの中身が出ると思います。

経営:「えっ?
たくさん、、、ですか???」

降旗:えぇ、やり方によりますけどね。
この段階で、
取捨選択や優先順位付けは必要ですけどね。

経営:「それで、どうなりますか?」

降旗:その大量の中身を、
常に意識する事は難しいですよね。

経営:「それはそうですよね。」

降旗:重要な部分を、
関係者が意識しやすいように整理したもの。
それが”スローガン”に当たります。

経営:「そこまで明快には、
考えていませんでしたが、、、」

降旗:”コンセプト”と”スローガン”の関係を、
解っているから”コンセプト”に基づいた、
”スローガン”ができるのですね。

経営:「う~ん、
そこまでは、考えていなかったですよ。」

降旗:成果物に組み込まれ項目、
他にもたくさんありますよね。

その項目間には密接な関係があるんですね。

経営:「そういうことに、なるのでしょうね。」

降旗:その関係を理解して、
意識して検討するから、
内容に意味があるのですね。

そうでなければ、
文字で埋めただけになってしまいます。

経営:「文字で埋めただけ、、、
ですか。。。」

降旗:計画の項目は、
文字で埋まっているけれど、
中身の関連性はなくバラバラ。
これで成果を得ることは、
どうでしょうか?

経営:「成果は、
難しいでしょうねぇ。」

降旗:実際の成果物を見てください。
”コンセプト”から”スローガン”ができている事が、
わかりますでしょうか?

経営:「わかりづらいですね。」

降旗:”コンセプト”を読んでも、
抽象的なので、
”スローガン”に、
結びつけにくくないですか?

経営:「そうですね、、、
どうしたら、いいんでしょう?」

 

意識することは難しい!?

降旗:どうしたら、いいでしょうね?
どう思います?

経営:「えっ、、、
質問に質問返しですか?
まいりましたねぇ。(苦笑)」

降旗:まぁ、そう言わずに、
ちょっと考えてみてくださいね。

経営:「関係のある項目について、
その関係を、、、
検討する社員に説明する、、、
でしょうか???」

降旗:そうですね。
そのようなやり方はありますね。

では、項目の関係を説明したら、
意識をして、検討してくれますか?

経営:「検討を欲しいんですけど、、、
そんな風にはならないかも。」

降旗:私の経験でも、
関係を説明しても、
そのように検討する事は、
”難しい”というのが正直なところですね。

経営:「そうすると、、、
どうしたら、、、」

降旗:関係を説明しても、
なぜ意識して、検討しないのでしょうか?

 

意識の問題にしない!

経営:「忘れちゃうからですか?」

降旗:それも原因のひとつでしょうね。
他にはどうですか?

経営:「どうでしょう?
何か他に、、、ですよね、、、」

降旗:忘れちゃうのは、
何故なのでしょうね?

経営:「忘れちゃう原因ですか???
なんだろう???
ちょっと考えつかないですね~。」

降旗:説明されても忘れちゃう。
覚えていて、
関係を意識する必要性がないからです。

経営:「それは、、、
意識の問題でしょうか???」

降旗:”意識の問題”という理由付けは、
簡単ですけれど、
乗り越える手段がないですよね。

意識を高めることは難しいですし、
策を講じても成果は出ないですし

経営:「辛口コメントですね。(苦笑)
でも、、、そうですね。

意識を高めるのは、
何度も言うとか、教育するとか、
成果が分からない話ですね。」

降旗:とはいえ、
なんとかしないといけない訳で、、、
さぁ、どうしましょう?

 

任せていました。

降旗:忘れないよにすれば、
良い訳ですよね。

経営:「忘れないようにですか。
それは難しいんじゃないですか?」

降旗:そうでもないですよ。
・・・考えつきませんか?

経営:「・・・」

降旗:項目間の関係を使って検討できるように、
検討プロセスを決めます

それを明示して、そのプロセスに沿って、
検討したらどうでしょうか?

経営:「検討のプロセスを決める、
ってことですか?」

降旗:例えば”コンセプト”を検討して、
その要点を解りやすく整理して、
”スローガン”を作る、ような手順です。

実際には、もっと細かい手順まで、
詳細に分解しますけどね。

経営:「なるほど。
そうすれば、意識して検討ができると、、、」

降旗:検討する手順を示すので、
手順に沿って検討する限り、
項目間の関係を意識しますよね。

経営:「あぁ、なるほど。
いままで手順は、
全部、検討する人に任せていました。

降旗:手順を示して、それに沿って検討する。
これは、計画の質、中身をより良くするお話です。

成果が出ないとのことですが、
事業計画の中に、
成果に繋がらない原因がありますよ。

経営:「えっ、計画書の中に、
成果に繋がらない原因があるんですか?
項目の関係とかではなく、、、
ですか?」

他にも成果につながらない原因が、
事業計画書の中にあるようです。

それは、なにでしょうか???

詳しくは、次の
事業計画の中のそれは施策ですか?
に続きます。

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