事業承継の課題。今の経営者の役割

公開日:2014/07/29

更新日:2019/04/10


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継の課題のひとつ。
「経営の継承」の課題。

  • 後継者を選び、育てる
  • 株式の所有などを整理し、経営権を後継者に集約する
  • 社員から後継者が支持されるように根回しをする
  • 金融機関、取引先に、後継者が変わっても同条件、同様の取引を依頼する

今の経営者の課題解決の役割を、
このように考えている方は少なくないと思います。

しかし、、、

現在の経営者の役割は、
もっと違うところにあります。

それを知らない、
やらないから、
事業承継で苦労するのです。

金融機関や取引先に、
「後継者になってもよろしく」
と頼んで回れば、
今までどおりの関係を、
保ってくれるでしょうか。

社内に根回しすれば、
古参もベテランも、
後継者を盛り立ててくれるでしょうか?

金融機関の担当者が変わると、
今の社長の影響力がなくなり、
対応がガラッと変わることは当たり前です。

これは金融機関に限らず、
取引先も同じです。

今の社長が言うから、
後継者を受け入れるように振る舞う社員は、
少なくありませんよ。

「お手並み拝見」と、
高みの見物を決め込み、
自分の立場を守ることに必死な、
ベテラン、古参社員は実際には多いです。

今の経営者がやっておくことは、
「後継者になっても頼む」、
と依頼することでは足りないです。

金融機関の担当者から突っ込まれないように、
今から手を打ち、
お金まわりを整えておくことです。

お金を貸してくれるからと、
ドンドン借入を増やす、
というようなことは避けることです。

取引先についても同じことです。

今の経営者の立場、ちから関係で、
取引内容が成立していることは、
少なくありません。

それを認識した上で、
先方の掌返しへの対応を考え、
今から手をうっておきましょう。

後継者が経営を引き継いだ時に、
プラスに働かない、
害を及ぼす社員が必ずいます。

現経営者が採用した、
かわいい社員かもしれませんが、
引導を渡すのは、
現在の経営者がおこなうことです。

これを後継者がやろうとすると、
社内外が混乱します。

反対、反抗、反乱が起きます。
そして、失敗、
事業衰退への道を進んでしまいます。

今の経営者の役割は、
後継者のために土壌改善をして、
さらに地ならしをすることです。

今の経営者が身を引くときに、
後継者の「経営」にとって害を及ぼすことを、
一緒に引き取っていくことが、
今の経営者の役割です。

将来プラスにならない、
害を引き起こす要因を取り除けるのは、
今を築き上げた、
今の経営者自身だけだからです。

後継者に円滑に経営、事業を継承するには、
今の経営者が、今のチカラを使って、
譲る前に綺麗にしましょう。

では、後継者の役割は、
どのようなものでしょうか?

それは、次話にて。

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