事業承継の後継者教育はズレている

公開日:2014/07/31

更新日:2019/04/10


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今の社長も後継者も、
不思議には思わないのでしょうか?

私には、
事業承継における後継者教育が、
変で不思議でズレている
と思えて仕方がありません。

何が変で不思議でズレているのかというお話。

あなたにお子さんがいたとしましょう。

  • 勉強ができるように。
  • 成績がよくなるように。
  • これからも本人が熱心に勉強するように。

このように考えたらあなたはどうしますか?

お子さんが、
もっと勉強ができるように、
自信がつくようになりたい!
と言ってきたら、
あなたはどうしますか?

学校に行かせずに、
自分で子供に勉強を教えますか?

そんなことはしませんよね。

では、どうしますか?

まず、、、

学校に通わせますよね。
さらに成績を良くするために、
塾にいかせたり、
家庭教師をつけるかもしれませんね。

どんなに自分が、日頃、暗算をし、
そろばんを弾き、
少し難しい計算をやっていても、
教えることはしないでしょう。

これって普通の感覚だと思います。

ところが、
全く逆を行っているところがあるんです。

事業承継を実施した、
中小企業へのアンケート
(日本公庫総研レポート「中小企業の事業承継」2010年)
の集計結果を見て驚きました。

調査の設問のひとつは、
後継者の育成方法について重視していること
です。

もっとも重視していることは、
「現経営者が後継者をサポートしながら、
経営に関する経験を積ませる」こと。

二番目が、
「後継者には社内で実務的勤務経験を積ませる」こと。

この二つの割合が図抜けて多いのです。

この結果を聴いて、
あなたはどう思うでしょうか?

当然?
変だよな?

どちらでしょうか?

絶対変だ!
と私は思いますよ。

先ほどの、
あなたのお子さんの勉強と同じです。

お子さんの勉強の力を伸ばすために、
ほとんどの親は、
子供を学校や塾に行かせます。

自分では教えません

  • 教えている余裕がない。
  • 教え方もわからない。
  • 自分の中で教える内容が、体系化されているわけではない。

学ばせることがうまい専門家に依頼します。

今の経営者の状況は、
子供の親と同じだと思います。

にもかかわらず、
今の経営者、経営幹部が教えられる、
と考えているわけです。

五十歩ゆずって、、、

後継者が経験を積めたとしても、
それを実際に活かせるでしょうか?

経験することとそれを使えることは、
全く別のことです。

後継者は社内で育つ!
そんなことはありません。

社内で身につく経験は、
経営とはいうより、
今の会社の事業のやり方です。

それに今の経営で、
赤字事業になっているのですよね。

その今の経営を教えられて、
後継者が、
自信と期待を持って、
将来の経営を担えるでしょうか?

会社内に置いておけば、
後継者は育てられる。
経営について学ぶことができる。

これって、
今の経営者の傲慢さ、だと思います。

この状況にいる後継者は、
甘えていると思います。

経営、事業運営について、
後継者は社外で学ぶことをしましょう。

体系立てて学び、
実践することをしましょう

その上で、
社内で事業の経験を積む機会を、
増やすようにしましょう。

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