事業承継の課題を解決する話し合いとは?

公開日:2014/12/26

更新日:2019/04/12


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をする、
これから会社を継ぐ経営者、後継者の方には、
3つの課題があります。

  1. 後継者を設ける事
  2. 経営を承継する事
  3. 資産を継承する事

3については税理士の先生、
株式の集中などが関連するならば、
弁護士の先生に相談して対応しましょう。

残った1項と2項。

この悩みをクリアする最初は、
後継者を見つけ出し、
後継者に納得してもらう事です。

多くの場合、
今の経営者であるあなたの子供が、
後継者という場合が少なくありません。

だから、

後継者は継ぐ事はわかっている、
なんて思っている方も少なくないようです。

現実には、わかってなんかいません。

継ぐのかな?
継いでいいのかな?
と心を痛め、不安を感じ頭を悩ませています。

後継者自身が継ぐ事をわかったとしても、
何を継ぐのか良くわからずにいる事も、
現実には少なくありません。

「おまえ、後継者として会社を継ぐんだぞ!
わかっているよな」
でオシマイだからです。

「もう自社で働いた期間も長いし、
会社の事、事業の事、わかっているよな」
なんてことにしているからです。

実際には、

  • 何を継ぐのか
  • 継いだものを、どの様に将来につなげるのか
  • そのためになにをやるのか

を明確にして、
後継者に渡す必要があります。

そうしなければ、
受け取る後継者には、
何がなんだかわからないまま、
今まで働いた延長で経営するか、
古参社員に任せる様な事しかできません。

現在の経営者から、
後継者に経営承継の内容、
継ぐものをハッキリ伝えるには、
話し合いが必要です。

そう、話し合いの必要性は、
多くの方が言っていますね。

でも、
何を話し合うのか、
どうやってはなすのか、
については誰も触れません。

多くの経営者の方に、
「後継者との話し合いが必要だ」
と言えば、

「そんなことはわかっている。
やろうとしても、上手くできないんだ
と言われてしまうでしょう。

今までも、多くの経営者の方が、
後継者候補のお子さんと、
経営や事業について、
話し合おうとを思ったでしょう。

しかし、キッカケがつかめません。

「おまえがこれから継ぐ、
経営、会社、事業の話をしよう」
となっても、
何を話してよいかわからないからです。

今までのご自身の仕事の歴史を語り、
会社の歴史を語り、
会社を守る事が必要だと連呼し、
満足してしまっていませんか?

後継者と経営、事業の話を始めると、
今の経営者である、
ご自分の考えを押し付けようとしていませんか?

後継者の考えなんて、
甘っちょろくて、夢物語ばかりで、
聞くに堪えない、なんて思い、
実際に聴いていないのでは?

後継者の方は、
「今のこの経営状況は、
親父がやった結果だろ!
それを押し付けられても、、、」
とちょっと迷惑だと、
反発しているのではありませんか?

ただ顔を突き合わせて、
経営、事業について話をしようとすれば、
お互いに自分の意見を主張して、
なかばけんか腰になって、
言い合いになってしまっていませんか?

事前に、準備をして、
決まった観点・内容について話し合おう
としていないからです。

経営者と後継者が、
承継する事業、会社について、
話し合いをするときの内容は、

『事業の価値』

『それを現社長、後継者が、
やらなければならない理由』

です。

この2点が、
今どうなっているのか、
これからどうしたいのか、
を現経営者の立場、
後継者の立場で考える事です。

その準備をした上で、
それぞれの考えを聴き、
中身を検討し調整する事。

これが、
現経営者と後継者がおこなう、
話し合いの中身です。

この2点を考えると、
必然として、

『事業の対象となるお客様像』

『価値を提供する事業の構造』

が明らかになります。

だから、、、

現経営者は、
後継者に何を継いで欲しいのか、
さらに明らかになります。

後継者は、
何を継がなければならないのか、
ハッキリします。

その上で、
将来の姿を、
現経営者、後継者でともに創り上げることを、
話し合いを通じておこないます。

これが、
現経営者と後継者がおこなう話し合いです。

単に、顔を合わせて、
話し合いの機会を設けても何も生み出しません。

事業承継を成功させるには、
意図する内容を議論し、検討し、
創り上げる過程が話し合いの中に必要です。

話し合いの際に、第三者の力を借りて、
話し合いが混乱しないように手助けしてもらう事も、
考えてもいいと思います。

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