事業承継が失敗を招く原因

公開日:2015/01/13

更新日:2019/04/12


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

後継者がいるにもかかわらず、

  • 事業承継がうまくいかない。
  • 事業承継の結果が芳しくない。
  • 後継者になってから業績がよくない。

ということが起こります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

後継者が、

  • 頼りないから?
  • 真剣ではないから?
  • 覚悟が足りないから?
  • 経営能力が充分ではなかったから?
  • 準備が充分ではなかったから?

どれも当てはまることがあるでしょう。
当たらずとも遠からず、
という理由があるかもしれません。

これらを観ていると、
事業承継後にうまくいかない課題、問題を、
後継者側が抱えているように見えます。

コンサルタントやアドバイザー、
事業承継に関わる士業の先生の中には、
「事業承継は後継者が主役だから、
後継者がしっかりするべきだ」
とおっしゃる方も少なくありません。

私はちょっと違うと考えています。

現在の経営者側にも課題、問題がある、
と考えています。

それは、、、

会社の状況を後継者に伝えていない、
ということです。

「いや、そんなことはない。
できるだけ後継者に現場のことは任せているし、
わかるようにしている」
とおっしゃる現経営者の方も、
少なく無いとは思います。

伝えきれていないということも、
ないわけではありませんが、、、

問題なのは、
意図的に明かしていない、
隠す事になってしまっていることが、
現実には少なくないです。

最も隠すことになっていることは、
お金の流れ。

特に、金融関係からの、
借入と返済、資金調達です。

お金のことは、
できるだけ明かしたくない、
と思っている方は、
少なくないようです。

資金繰りが芳しくないとなると、
現経営者のかたが、
ご自身で何とかしようとします。

借入、返済関係は、
金融機関との関係があるから、
と後継者にはタッチさせずに、
現経営者ご自身が抱え込みます。

後継者にはお金の苦労はさせたくない。

ご自身がこの状況にしているので、
ご自身がなんとか整理して、
後継者に引き継ぐことをしよう、
と考えられているのでしょう。

しかし。

それは止めたほうがいいです。

今までも、
資金繰りが上手くいかなかったのです。

これから資金調達や返済が、
うまくいくということが期待できるでしょうか?

金融機関の担当者がサポートしてくれる。
税理士の先生がアドバイスしてくれる。

例えそうであっても、
それは今までも同じ状況だったはずです。

それでもこの状態なのだ、
ということを冷静に判断してください。

だからといって、
後継者が関与したからなんとかなる、
という簡単なことではありません。

しかし。

後継者は、あなたに代わって、
事業を引き継ぎ、
これから経営を行っていくのです。

その際に資金関係でつまずけば、
できることもできなくなります。

金融機関との関係性も薄いなら、
逼迫してから前面にでても、
それこそなんともなりません。

後継者に事業、経営を引き継いで欲しい、
と本当に思うなら、
資金関係の状況を早い段階で明確にして伝えること
です。

後継者を加えて、
どのように対応するのか、
その対策を練ることです。

後継者に状況を明かしたら、
非難されるかもしれません。
苦情を言われるかもしれません。
継ぎたくないと言われるかもしれません。

しかし、、、

そのままにしておくことは、
できないですよね。
言われたとしても、
何らかの対応が必要なのですから。

そして。

資金に関する問題は、
解決するにはそれなりの時間が必要です。

今日決めたから直ぐに解決する、
などという簡単な話ではありませんね。

だからこそ、
早くに明らかにして、
後継者を含めて対応策を講じることです。

資金に関する事項は、
手遅れになると一気にマイナスに振れます。
その速度は早いです。

早い段階から、
後継者に状態を詳細に明らかにして、
対応に参画してもらうのです。

新たな発想と対応策で、
乗り切ることを考えましょう。

「今までやってきたのだから」、
などという経験は、
現実には何の役にも立ちません。

過去の経験値は、
マイナス状況を悪くすることはあっても、
解決にはあまり役には立ちません。

そこを冷静に判断してください。
冷徹に評価してください。

あなたは経営者なのですから。
これから後継者に事業を引継ぐのですから。

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