事業承継が難しい3つの理由

公開日:2015/01/19

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継は難しいとよく言われます。

事業承継に失敗した企業は、
6割を超すとも言われます。

事業承継が難しくなるのは、
次の3つの理由があるからです。

  1. 経験したことがない
  2. 経営承継が疎かになる
  3. 主役を勘違いしている

では、順番に説明しますね。

1.経験したことがない

経営をしていて、
事業承継を経験することは、
多くはありません。

現経営者のあなたが創業者ならば、
これから後継者に継ぐことが、
人生で初めての事業承継でしょう。

あなたが何代目かの経営者ならば、
一度自分が承継し、
今度は承継させるわけです。

この場合も、
立場が違って1度ずつです。

経験値が少ない、
だから事業承継は難しい、
と言われます。

でもですよ、、、

経営をやっていれば、
常に経験のないことが目前に広がっている
と思いませんか?

デジャブのように、
これはかつて経験したことが、
繰り返されているじゃないか!
なんて状況は、
現実にはそう多くないと思います。

経験の有無というのは、
コンサルタントや士業が創りだした虚構だ
と思います。

経営、事業の運営に対する考え方が定まっていれば、
他の経営事象と似ていると、
考えることができると思います。

だから、、、

実際には、大した理由には、
ならないと思います。

この理由の部分は、
「経験したことがない」というより、
経営、事業の運営に対する考え方が、
はっきりと定まっている」状況にないこと
と置き換えることができますね。

2.経営承継が疎かになる

事業承継に関するセミナーや研修、勉強会。

そのほとんどが、
資産と負債の承継、相続税のこと、
株の集約による経営権の安定、
の話に集中しています。

事業承継の本質は、
経営を継続し、
事業が継続・発展するように引き継いでいくこと
です。

資産・負債の承継、株の話は、
その一部分に過ぎません。

というより、
事業承継の日をもって決着することです。

しかし、経営・事業は、その後も続きます。
続けなければなりません。

  • 後継者が続けられるようにする。
  • 後継者が自信を持って経営できるようにする。
  • 事業が将来に渡り、拡大できるようにする。

この点での承継(いわゆる「経営の承継」)が、
事業承継の核をなしているわけです。

根本は「経営承継」です。

この部分を疎かにして、
お金の話、株と経営権の話に終始して、
経営の承継が疎かになってしまっています。

だから、、、

事業承継に失敗します。

後継者に継いだあと、
事業がうまくいかなくなります。
継いだ後継者が苦しみます。

経営・事業をどうやって継続するのか。
そのために何を引継ぐのか?
引継ぐために何を準備するのか?
今から事業をどのようにするのか?
どのような後継者に育てるのか?

これを解き明かしてく必要があります。

3.主役を勘違いしている

事業承継の主役は「後継者」だ、
とよく言われています。

だから、後継者は勉強をして、成長し、
事業・経営を引き継げるように、
覚悟を決めないといけないと。

なんか変ではないですか?

事業承継の核は、
2項でお話したように、経営の承継です。

事業承継をおこなうまでは、
現在の経営者が主導して、
経営承継をおこなうことになります。

経営・事業を継承できるように整えることも、
現経営者が主導しておこなうことです。

後継者を育成することも、
現経営者の役目です。

事業承継、特に「経営承継」をどうやるのか、
という点を学び、実施するのは、
実は現経営者です。

後継者は、その考えを素に、
学び、事業を引継ぐために、
実践の経験を積むのです。

事業承継について、
学び、身に付けるのは、
現経営者もその対象だということです。

後継者の育成だからと、
後継者に任せてしまっては、
充分とはいえません。

現経営者のあなたが、
経営の承継について詳しく学び、理解し、
実践することです。

その中で、
後継者を巻き込み、
後継者自身に、
経営・事業をおこなうための能力育成に
取り組ませるのです。

事業承継をするまでは、
なにがあっても、
現経営者が事業承継の主役です。

そして、
事業承継を終えたら、
今度の主役は、
後継者として継いだ次代の経営者です。

この3つの理由を解決できれば、
事業承継をした後も、
経営・事業が継続し発展させることが、
難しく無くなります。

この3つを解決する方法を、
今後、セミナーを開催して、
お伝えしていきます。

セミナーの開催については、
この記事の最後にリンクを用意した、
メールマガジン「社長の講座」の中で、
お知らせしていきます。

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