後継者に必要な『自信』とは何か?

公開日:2015/02/06

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をするときに、
後継者候補がいるのか、
後継者が決まっているのか、
という点は大きな課題です。

現実には、

「後継者候補の息子が、
継ぐ気がないようで、、、」

「継がせたいけれど、
後継者が継ぐ気持ちになっていない」

と嘆き、悩む経営者の方は少なく無いです。

「後継者が『覚悟』を決めてくれれば、
事業承継は進むのに。」
このようにおっしゃる方も少なくありません。

しかし、現実には、
後継者は『覚悟』することができません。

この点を、
後継者は『覚悟』なんかできない!(2015/2/5)】で、
お伝えしました。

『覚悟』という言葉は、
私は本当は使いたくないのですね。
その理由も書きました。

『覚悟』よりも『決意』、『決断』のほうが
適切だと思っています。

しかし、、、

一般には『覚悟』が頻繁に使われるので、
本意ではありませんが、
こちらを使うことにしますね。

後継者が、事業承継すること、
会社・事業を継ぐことを『覚悟』できない。

その理由のひとつが、
「自信がない」でした。

「経営をやったことがない、
事業運営も社員としてならあるけど、、、

この状態で、経営・事業を継いでやれ!
と言われても、皆目検討もつかない。」

だから自信が無いのです。

ということは、
後継者が自信を持てるようになれば、
この課題は解決します。

では、どうやれば、
経営・事業運営の経験がない後継者に、
経営・事業運営についての、
『自信』を持たせることができるでしょうか?

・・・

・・・

・・・

いかがですか?

ひとつは、
「『何事も経験だ!』と、
経営・事業に関することを、
いろいろやらせて経験させる!」
という考え方があります。

この考え方。いかがですか?

ちょっと考えてみくださいね。

あなたは、
カバティというスポーツを、
やることになりました。

インドとかパキスタンでは、
結構流行っていて、
アジア大会の種目にもある、
ぐらいの知識しかありません。

先輩から
「まずはやってみよう!
試合をやれば面白さもわかるから」
と言われました。

『カバティ』なんてよくわからないし、
できる『自信』なんかまったくありません。

しかし、先輩に言われたので、
逆らうこともできずに、
日本のトップ選手も参加する、
オープン大会にエントリー。

カバティのことは、
ネットで調べたくらい。

そのまま、練習もなく大会当日。

試合の前に、
簡単なルール説明があって、
ウォーミングアップ。

よくわからないうちに、
試合になります。

時々、なんとなく、
うまく返せることもありますが、
右往左往しているうちに試合は終了。

当然のごとく、練習試合では、
コテンパンにやられました。

この状態で、
「俺って、カバティ、
これからもやって、
プロになれんるんじゃないの!?」
とあなたは思えるでしょうか?

カバティをやっていく『自信』が
わいたでしょうか?

この後も、
カバティをやり続けるのかどうかは、
あなたが選べます。

先輩も、その点は、
あなたの意志を尊重してくれるようです。

だとしたら、
あなたは、カバティをこれからも続けますか?

この質問に、
あなたはどのような答えをするでしょうか?

殆どの人が、
「自信なんかわかない!」

「やってみないとわからないけれど、
この後もカバティをやる可能性はとても低い。
いや、やはりやらないかな」
と答えるのではないでしょうか。

いきなりカバティをやっても、
自信なんかわくはずがありません。

いきなり本番の試合を経験しても、
『自信』をなくすことはあっても、
『自信』が増すことは稀だと思います。

どうしていたら、
カバティに対する『自信』が、
もっと湧いてたでしょう。

本番の試合の前に、
もっとカバティのプレイについて知り、
練習をしておけば良いのですね。

経営・事業運営も同じです。

事業を承継するというのは、
賞金のかかった試合を毎日するようなものです。

いきなり経験を積ませても、
つらい思いをする、
「やっぱり無理じゃん!」という、
挫折感が増すばかりです。

挫折感は、『自信』の喪失にはつながりますが、
後継者の経営・事業運営に対する、
『自信』の増大にはつながりません。

さらに、

練習をしたからといって、
試合で『自信』につながるプレイを、
できるのかとうと、、、

難しいです。

ルールや基本のプレイテクニックを、
コーチや先輩プレイヤーから教わり、
練習をしておくことでしょう。

早い時期に、後継者が、
経営・事業運営の基本、基礎を学ぶことです。

これは、
ルールを知ること、
基本のテクニックの練習に当たります。

その次は練習です。

実際の事業の中で、
学びを試してみることです。

そこでいろいろな結果と知見を得て、
より良い成果につながるように、
工夫と改善を加える事です。

そこで、実施した成果、
改善して成果を得る、という経験をします。

これが、
『自信』につながる経験だと考えています。

このような経験を、
繰り返し体験するからこそ、
『自信』が積み上がるのです。

ポイントは、

  • 早い時期に経営・事業運営について学ぶこと。
  • 経営・事業運営の基本、基礎を学ぶこと。
  • 基本・基礎に基づいた内容を、実事業で試すこと。
  • 試した結果を素に、改善、工夫をし、さらなる成果をえること。
  • 実践、結果、改善を、繰り返すこと

です。

このようなことが実現できる、
研修・講座を、
後継者のために選択してください。

そして、早い時期に受講させましょう。

そうすれば、
経営・事業運営への『自信』が湧きます。

『自信』が増せば、事業承継への『覚悟・決断』に、
つながりますよ。

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