事業承継をしたあとの姿

公開日:2015/03/27

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

5年後、10年後、
後継者に事業承継をする。

現在経営者のあなたは、
このような計画を考えていることでしょう。

「事業承継の計画を作って、
一つひとつやっていきましょう」
と事業承継コンサルに、
言われているかもしれません。

「株式の相続や負債を減らすなど、
たくさんやっておくことがあります」
と顧問税理士やコンサルから、
言われているかもしれませんね。

どれも大事です。
やらなければならないことです。

そうなのですが、
少し時間を割いて、考えてみてください。

あなたは事業承継後に、
どのような状況にしたいのでしょうか?

あなたが会長になって、
後継者の息子の経営を指導する、
なんてことを考えている方も、
いらっしゃるでしょう。

対外的にはご自身が引き続き対応して、
社内のことは後継者の息子に任せよう、
と考える方もいらっしゃるでしょう。

どれが正しいとか、どれが優れている、
ということはありません。

優劣はつけられませんから。

ただ、実際に赤の他人の社長から、
事業承継を受けた経験から考えると、
「役割とかそれぞれがやることとか、
そんなこと、どうでもいいじゃないか!」
なのですね。

親子の骨肉の争いを繰り広げている大塚家具は、
今日が株主総会。

決戦は金曜日!なのです。

親の会長、社長の娘が、
経営権を掌握するために争っています。

会長、社長に収まるときに、
なんとなくかも知れませんが、
それぞれの役割はあったでしょう。
実際にそれをやっていたでしょう。

でも、、、
相手のやることには、
賛同できないのです。
気に喰わないのですね。

大塚家具の場合は、
経営方針、というより、
販売の仕方で目指す方向が、
会長と社長で異なったことが争いの発端。

だれがどんな役割で何をやる以前のこと、
会社、事業の進む方向、目指す方向で揉めています。

あなたが後継者に事業承継をしたあと、
こんなふうに、
事業のやり方、会社の進む方向で、
意見が対立したら、、、

そんな状況を、
あなたは望むでしょうか?

表立って意見が対立しなくとも、
あなたは心のなかで、
「ちがうんだよな。そうじゃないんだよ」
と思うことになったとしたら、、、

あなたはどんな気持ちになるでしょうか?

大塚家具の会長のように、
「継がせるんじゃなかった」
と思いたいでしょうか?

ちょっと考えてください。

実際のところ、事業承継したあと、

あなはた事業がどうなって欲しいですか?

会社がどのようになって欲しいですか?

事業にどのような姿を目指して欲しいですか?

考えてみてくださいね。
そして、書き出してみてください。

・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
書き出せたでしょうか?
どのくらいの量を書き出せたでしょうか?

今までだって、
そんなことは散々考えてきたよ、
という方も少なくないでしょう。

実は、、、
私が赤の他人の社長から事業承継をした時には、
会社や事業の目指す方向を書き出していました。

提示していました。

社長から賛同とOKをもらっていました。
しかし、、、
最後の最後、
社長とは意見が対立しました。

将来を示し、
双方でわかっていたはずなのに、
最後は対立したんですね。

正直に言うと、、、

考える視点、観点が、
ぼんやりしていたからでした。
明確になっていなかったからでした。

総論はなんとなく賛成。
というより、
反対する理由がみつからない。

でも、各論は反対。
細かく現実味が増すほどに賛成はできない。

「大塚家具」や、
同じような争いが起きた「赤福」の場合も、
同じようなことだったのではないでしょうか?

総論では反対する理由がない。

だから、
その意見をもっている後継者に、
事業を承継した。

事業承継をした後継者が、
いざ、実行をはじめると、
各論は賛成できない。

この積み重ねがあるとき爆発する。

こんな構図だったのではないでしょうか?

で、、、

こんなことは、
事業承継が生じるときには、
どこにでも起きることでしょう。

だからこそ、
事業や会社の将来を考える、
進む方向を考えるときには、
ハッキリとした視点が必要なのです。

その視点は、
わずか5つです。

たった5つの視点で、
事業をはっきりと考えることができます。

5つの視点で考えた結果を、
社長・経営者のあなたと、
後継者がそれぞれもちより、
意見・検討すればよいのです。

その過程で、
あなたの考えた内容と、
後継者が考えた内容が、
かけ離れていて歩み寄れないなら。

双方の考えを整理して、
双方が納得できる、
事業、会社の将来、方向を描けないなら。

その後継者には事業承継は難しいですよね。

あるいは、
あなたが一線を退き、
完全に後継者に経営、事業を任せ、
やりたいようにやらせるか。

いずれにせよ、
決断を導き出すことはできます。

会社、事業の将来を合わせずに、
相続だ、株だ、負債の承継だ、
と事業承継しても先々モメるだけでしょう。

親の会長と息子の社長で、
口もきかない
なんて関係に陥るかもしれません。

経営権を握るために、
骨肉の争いを繰り広げるかもしれません。

そんな未来を、
あなたは望んではいないと思います。

追伸:
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