経営者の使命。後継者の使命。

公開日:2015/04/22

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をして、
後継者に経営を継がせる、譲る。

このとき、経営者、社長は、
何を後継者に承継するのでしょうか?

「はぁ???
ふるはた先生、
一体何を言っているのですか?」
と言われてしまいそうですが、、、(笑

「何を後継者に承継することが、
事業承継なのでしょうか?」

私は真剣です。
真剣に質問をしていますよ。

さぁ、あなたの回答は、、、

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

どうでしょうか?
答えが出たでしょうか?

「真剣な質問だと言われても、、、

『事業』、『事業を継がせる』、
に決まっているじゃぁないですか。

だから事業承継でしょ!」

そうです。
事業を後継者に継がせるから『事業承継。』

では、継がせる『事業』とは、
何でしょうか?
どのような状態のことでしょうか?

何をどのような状態を後継者に継がせたら、
『事業』を継がせたことに、
なるのでしょうか?

いかがですか?

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

答えが出ましたか?

「そりゃ、会社でしょ!」

そう、そう、そうですよね。

「『会社』を継がせるために、
株式を集約して後継者に持たせないと。」

それもありますよね。

「『会社』の一部だけど、
従業員もそうだし、取引先との関係も、
うまく継がせないとね。」

そうですよね。

では、今のままの会社、仕事のやり方を、
そのまま継がせれば、
それで「事業承継は終了!完了!」でしょうか?

いかがですか?

あなたは自信を持って、

「これが君が継ぐ『事業』だ。
これで継いだあとも、『事業』を展開していけるよ」

と後継者に言えるでしょうか?

言われた後継者は、

「これで『事業』を継続して、
さらに発展させることができる」

とあなたに感謝してくれるでしょうか?

いかがですか?

今ある事業の姿、
そのままを後継者に継がせる。

これで、事業承継は充分といえるでしょうか?

事業承継をされた後継者が、
本当に、事業を継続し、
会社と維持・発展することができるでしょうか?

いかがですか???

もちろん、
事業承継後の事業、会社のことは、
後継者自身の働き、努力に負うところはあります。

後継者が、
悩むことも、苦しむこともあるでしょう。

とはいえ、ちょっと考えてくださいね。

事業承継した途端に、

  • 経営が窮地に陥る
  • 後継者が将来に希望が持てない
  • 事業の将来に期待ができない

後継者に事業を継がせて、
このような状況にしたいでしょうか?

答えは明白です。

とすると、
今の会社、事業の状態、状況を、
そのまま継がせれば良い、
なんてことにはならないと思いますよ。

今の事業、会社に対して、
後継者が将来に希望が持てる、
事業の展開に期待ができるようにして
引き渡すことが必要だと思いませんか?

事業承継をする際には、
現在の経営者・社長が、
今の事業の状況を、
どこまで将来に向けて整備できるのか?
という観点が大切だと思います。

将来への希望、期待が持てるように、
事業を変え、事業構造を整え、
会社の内部を整備する。

これができるのは、
現在の経営者・社長だけです。

後継者の力を使ったとしても、
主導して社内、社外の関係者と、
調整し整備できるのは、
現在の経営者・社長の「あなた」だけです。

事業承継の準備というと、
株の集約や後継者への移転、
資金面の調整、
の話が前面にでてきますよね。

事業承継のコンサルティングというと、
株、税、資金などの「お金」に関する話が、
常に第一番に取り上げられます。

これはこれで重要です。
重要ですが、
これはルールの中で運用されていて、
落とし所はだいたい決まっているものです。

どうやるかも、
税理士さんや弁護士さんが、
決まった方法に則って対応できることです。

本当に事業承継で重要な事は、
事業・会社をどのような形にして、
後継者に引き継がせるのか、
という観点です。

事業承継の「Xデー」に向けて、
どのように事業・会社の状態を、
整え、調整しておくのか、
ということです。

この点を考えて、準備ができているのかどうか。

それが事業承継後、
後継者の代になってからの、
事業、会社の継続と成長に、
直接、大きく影響します。

あなたは、
どのような事業、会社を目指し、
どのような状況にして、
後継者に事業承継しようと考えているでしょうか。

この点を明確に描き、
その実現に向けた行動をおこない、
引継ぐときの姿にすることが、
事業承継における、
現在の経営者・社長の使命だと思いますよ。

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