事業承継は経営者がお膳立てをする!?

公開日:2015/05/20

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をして、
後継者に、経営、会社、事業を引き継ぐ。

これは誰がやることなのでしょうか?

「経営者に決まっているじゃないか!」
「社長の私がやることだ!」
という意見が大半かもしれません。

実際に、巷での事業承継セミナー、
事業承継関係のビジネス書では、
今の経営者、社長が対象になっています。

その理由はとても簡単です。

巷の事業承継の主たるテーマが、
事業を引き継がせる方法と、
それについてまわる相続、
株式の所有比率の問題だからです。

書店に行って、事業承継のビジネス書を、
パラパラと見てみてくださいね。

大半の章は、

  • 事業承継の形態・形式、
  • 格安で事業承継する方法、
  • 相続税や贈与税の下げ方、
  • 経営者の意識、

などの話ばかりです。

これらの話は、
社長の座を譲るその日までに、
ほぼ決着がついていることです。

あるいは、
法の解釈を用いて処理される中身、
ということもできます。

後継者の育成の話があっても、
全体の1/6から1/8の紙面を割く程度です。

経営の継承については、
驚くべきことに、
ほとんど触れられていません。

経営の継承を、
事業承継の範囲として認識していない、
扱っていないビジネス書やセミナーすらあります。

 

でもですよ、、、

「事業承継」なのです。

「事業」を継承することが核です。
「経営権」の承継ではないのです。

「経営権」「社長の座」の継承なら、
先ほどのような、
税対策や株式の所有の話で充分でしょう。

実際には「経営権、社長の座」の承継は、
事業承継の一部分にすぎません。

会社は、社長の座を譲った後も、
後継者によって継続します。
社長が交代しても、事業は続けていくのです。

事業承継するあなたの事業は、
後継者に代わった後も、続いていくでしょうか?

続くだけでなく成長するでしょうか?

「それは後継者の問題、課題だ!」
とバッサリやることもできるでしょう。
後継者に任せてしまうこともできるでしょう。

 

しかし、、、

今まで経営をおこない、
事業をしてきたあなたは、
事業継承をやるのですから、
「後は野となれ山となれ」というわけには、
行かないと思いませんか?

本当のところを考えてみてくださいね。

後継者の代になっても、
事業が成長し、会社が継続することを、
望むと思うのですがどうでしょうか?

事業承継をしようと考えている今から、
事業、会社が、将来に向かって、
継続し、成長できるように、

準備をすることも経営者としての役割
と思いませんか?

この点を考えると、
事業承継の主たる部分は、
「事業の継続、成長のための引き継ぎ」
と考えることができます。

相続税や贈与税を下げること、
株式の所有の話が、
事業承継の一部分だということは、
容易にお分かり頂けると思います。

事業が将来にわたって、
継続し、成長できるように、
どうやって引き継ぐのか?

この点が、
事業承継の主たる要素、観点になります。

しかも、、、

これは、普通に、今まで通り、
事業、経営を行っていれば実現できるのか?
と質問をされたら、
どのように答えるでしょうか?

「はい」ですか?
「うーん、、、」でしょうか?

多くの企業が、
売り上げが伸びないことに、
頭を悩ませているのではないでしょうか?

競合とのシェア争いに、
疲れはてているのではないでしょうか?

今経営をしているあなた自身が、
事業の将来に不安を抱えている、
そのような状況で事業を譲れるのでしょうか?

現実に、後継者自身が、
事業、会社の将来に不安を抱えている状態で、
「息子だから」と継がせるのでしょうか?

このような状態で、
事業、経営を「後は後継者にお任せ」と、
継がせられるのでしょうか?

 

事業承継を実際に行うまでには、
3年、5年、長ければ10年を要する、
と多くの経営者が考えています。

税金対策と株式対策で、
この期間を費やして事業承継を迎えますか?

この期間に、
継続し成長する事業、会社の将来に向けて、
取り組む時間にしたら、
どのようになるでしょうか?

この取り組みは、
事業承継の後のことも含みます。

社長、経営者のあなただけが、
全部を考え、取り組むことではありません。

当然、事業承継後に、
主になって活動する後継者が、
ここに加わる必要があります。

加わるというより、
最終的に、後継者が主になって取り組む
ようにします。

社長、経営者のあなたは、
今から将来の会社、事業に向けて、
変化できるように動かし始めます。

それは、社長、経営者のあなたにしか、
できませんから。

経営承継は、
社長、経営者が準備万端整えて、
後継者に「はい」と渡すものではありません。

経営承継は、
社長、経営者と後継者が、
ともに考え、作り上げるものです。

そして、この「経営承継」が、
事業承継の主たる部分です。

社長、経営者のあなたが、
事業承継のために、
どのようなことに、どうやって取り組むのか、
考えてみてください。

今までとは異なる、
しかし実のあることが考えられると思います。

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