事業承継をするために現経営者がやっておくこと

公開日:2015/06/01

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継を後継者におこないたい。

このように考えた時、
障害になることがあります。

  • 後継者のなり手がいない。
  • 後継者候補はいるが、本人にその気がない。
  • 後継者候補が、会社を継着たいと思わない。

経営者のあなたは、
後継者が会社を継ぐことを願っていても、
実現せずに、あなたはどうしようかと、
悩み続けることになります。

いわゆる「後継者問題」というやつです。

事業承継で会社を継ぐと、
後継者に意思を決めてもらうために、
経営者・社長のあなたが、
直ぐにでもやること、 取り掛かることがあります。

今回はそのお話。

後継者に覚悟を決めさせるととか、
何はともあれやらせる、
なんて話ではないですよ。(笑

 

旅館「澤の屋」をご存知でしょうか?
東京は谷根千(谷中、根津、千駄木)の、
谷中にある旅館です。

お客様の9割が外国の方。
外国での知名度が高く、
海外での日本旅行ガイドなどにも掲載されています。

といったら、
聞いたことがあるかもしれないと思いますが、、、

現在は、ご主人ご夫婦と息子さんご夫婦、
家族で切り盛りしています。

後継ぎ、後継者の方がいて、
一緒に経営をやっている状況ですね。

40数年前でしたか、ご主人が旅館を継ぎました。

高度経済成長を経て、 日本人の生活レベルが向上した時期。

澤の屋さんは、純和風旅館。

お部屋にトイレもお風呂もないので、
生活レベルの上がった日本人の宿泊客は減少の一途。
それにともなって、旅館の経営も下降状態。

ご主人はおくさんと、
チラシを配って歩くのですが、
経営は一向に良くならない。

ならば、外国の人を泊めよう、
と今のスタイルを始めたわけです。

生活習慣の違いから、
最初の頃は、トラブルもいろいろあったようです。

しかし今では、
日本の畳を味わいたい、
和室で布団に寝てみたいという、
外国の旅行者に人気の旅館に。

ご主人があるTV番組で、 笑顔で語っていましたよ。

「部屋が満室になるようになって、
それで息子が継いでくれて、
そこに嫁さんがきた」と。

 

後継者候補は、
先行きのわからない仕事は継げない、
と考えるでしょう。

将来が不安ですし、
事業のこれからに期待も希望も持てませんから、
およそやりたい、継ぎたいとは考えにくいです。

今のままの芳しくない事業を、
後継者に継がせようとする限り、
後継者は現れないし、
後継者候補は「継ぐ」とは決断しないでしょう。

後継者候補にその気になって欲しいなら、
後継者候補に現れて欲しいなら、
事業が継続し、成長する状況にする必要がある、
と思いませんか?

 

では、、、

事業が継続し、
成長するように変えていくのは誰でしょうか?

後継者の役割りですか?

もちろん、後継者が、
その役割の一部を担うことになると思います。

しかし、事業承継前に、
後継者をなんとかしようとしている時に、
事業が継続し、成長するように変えていく、
その主たる役割は、
今の経営者、社長のあなたです。

後継者に事業承継をするためにやっておくべきこと。

それは、、、

経営者、社長のあなたが、
今の事業が継続し、成長できるように、
変えていくことです。

継続し、成長できるように、
将来像を描き、 そこに向かって進んでいくことです。

儲かるように変えていくことです。

将来の継続と成長が後継者候補に見えた時、
「継ごう、継ぎたい」と、
候補者として意思を固めることになりますよ。

今から、事業の状況を変えましょう。

将来に、期待と希望が持てる、
そんな事業の将来像を描き、
実現するための活動を始めましょう。

後継者に事業承継をするために、
経営者、社長のあなたが、
何はともあれ、やっておくことだと思いますよ。

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