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事業承継における
「経営承継と後継者育成」実現士
降旗 利弥

また、メディアを賑わせていますね。
大塚家具の親子の確執の争いです。

今回は裁判です。

公判の状況がワイドショーで、取り上げられています。

評論家が今後の展開を述べ、
番組のキャスターは、
この争いがどうなるのか、
という興味本位で楽しんでいる節があります。

裁判の展開によっては、
再度、株の争奪戦が繰り広げられ、
また、話題になるでしょうから、
面白いといえば、面白い話題でしょうね。

お詫びセールなどで、
大塚家具の売上は好調のようですが、
それは、お詫びセールだからでしょう。

ほとぼりが冷め、
セールをやめた時、
本当の姿がわかるということだと思います。

 

先日、ある交流会で、
私が事業承継の支援をしていることから、
大塚家具の裁判の話になりました。

お話しした方の意見。

「長女の社長が負けて、
社長を追いやられても、
どこかの企業のトップになるだろうから、

どちらに転んでも、
どちらもそこそこ痛くないのかもね」と。

まぁ、そうなのかもしれません。

 

しかし、冷静に考えると、

今後、長女が社長に収まる企業と、
客としてお付き合いはしたくないなぁ、

と思う方は少なくないと思いますよ。

公判での、社長である長女の発言から、
感じるところがあるからだと思います。

私も、

「あぁ、残念な社長さんだ」

と思いましたから。

 

資産管理会社に父親が株を譲渡。

代わりに発行された社債が、
償還されていないから、
支払えというのが元社長の父親の言い分。

資産管理会社から、
父親が譲渡した株を譲り受け、
譲渡費用は払っていないが、
名義書換えも終えている、
というのが長女の社長の言い分。

長女の社長は、

「父親の会社を守りたい一心でやってきたのに、
このような(対立する)状況になって悲しい」

と言うのですね。

こんなことを言っているから、
キャスターを始め、好奇の目で見られ、
報道されてしまうのでしょう。

 

この長女の発言を聞く限り、
大塚家具は、
一族の利益を守るために存続している企業だと、
捉えられてしまうでしょう。

過激な言い方ですが、
そういうことだと思いますよ。

事業を通じてお客様に価値を提供するために、
会社という器があります。
会社は価値提供の道具仕立てです。

先ほどの発言からは、
事業価値提供のための会社、
という意思はかけらも存在ません。

一族のことしか頭にない、
ととられてしまう発言だと思いますよ。

社員を雇い、
上場して資本を集め、
事業を行っていることを考えると、

社員は一族のために働いている。
株主は一族のために投資をしている。
会社は一族の資産のために存在する。
お客様は一族の会社存続のために商品を買っている。

ということになってしまいます。

「そうじゃない!」
と言うかもしれませんが、
そうとられてもおかしくない、
という発言だと思いますよ。

そんな企業のために、
これからもこの会社から商品を買おう!
とあなたは思うでしょうか?

一族の利益や、
親の作った会社を守ることが、
いけないとは言いません。

それは悪いことではありません。

しかし、表立って言うことではない、
あるいは、最初に言うようなことではない、
と考えています。

お客様に価値を提供することで、
企業は事業を成り立たせています。

商売の基本は、
お客様への価値提供であり、
その対価として売上を手に入れています。

社長が常に対外的に言うべきことは、

お客様に価値を提供し、
お客様の生活をよりよくするために、
企業を存続させる必要がある、

ということだと思いますよ。

これを口にしていれば、
興味本位の好奇の目で、
報道されることもなかったと思います。

長女の社長の支持も、
もっとあったと思いますよ。

しかし、それを言えずに、
親の作った会社を守りたい、
を言うのですから、

社長である長女の経営・事業には、
現実にはお客様は存在しない、
ということだと思いますよ。

「お客様に」を会見等で口にしていますが、
本質は、親の会社を守ること、
一族の資産を守ることが重要、
ということになってしまいます。

その点で、

「残念な経営者になってしまった」

と思うのですね。

 

後継者は、上場、非上場に限らず、
価値提供を事業を通じて行っている
という認識を持つ必要があると考えています。

「親の会社を守りたいので」、
「一族の資産を守りたいので」
などと後継者が言えば、
誰も力を貸してくれませんから。

何があっても、
「お客様に価値を提供するこの会社を、
 存続する必要があるから経営をしている」
という立場を貫くこと。

それが
「残念な経営者にならないこと」
だと考えています。

そして、もう一点。

残念な経営者になってしまった理由があります。

それは、、、

次話でお伝えしますね。

本日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

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