最初に学ぶべき人は経営者と後継者

公開日:2015/09/18

更新日:2019/04/16


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営者・社長、後継者のあなたは、
聴きたくないとは思いますが、
最初に学ぶ必要があるのは、経営者・社長、後継者です。

それはなぜか?というお話。

 

先日、あるファミレスで、遅い昼食を摂りながら、
パソコンを開いて、もろもろ整理をしていました。

3時のティータイムまで、まだ少し間のある時間。
店内には、結構、お母さんと思える集団がいます。

私の席の後ろにも、
そんなお母さんらしき二人連れが、
熱心に話し込んでいます。

聴こうと思ったわけじゃないんですけどね、
なんとなく話が聴こえてきちゃうんです。

子供の教育の話のようです。

 

母1
「(自分の息子の)S君には、
勉強をしっかりやってもらって、
成績がよくなってもらわないと。」

母2
「そうよね。
うちのTちゃん、塾に通わせる事にしたのよ。」

母1
「あら、うちもよ。どちらの塾なの。」

母2
「G進学塾。」

母1
「あら、同じじゃない。」

母2
「あら、そうなの。
あそこは有名私立への合格率がいいですしね。」

母1
「あら、でも、T︎ちゃん、
少年サッカーをやっているんじゃないの?
そちらはどうするの?」

母2
「塾に行くのを最優先にさせたわよ。
だって、サッカーをやってても、
それで有名私立に行けるわけじゃないし。」

母1
「あら、でも、T︎ちゃん、
サッカーが大好きだったんじゃぁないの?」

母2
「好きでもねぇ。
まだレギュラーにもなれないし、
もしレギュラーになれても、それだけの事だし。

それよりも、成績をよくしてもらったほうが、
将来にはいいと思うのよね。」

母1
「でも、Tちゃん、それでいいって?」

母2
「大変だったわよ。

パパにも言ってもらって、
なんとか説得したんだけどね。」

母1
「そう。大変だったじゃない。
でも、塾に行ってくれるなら、よかったじゃない。

うちのS君とも、
同じクラスになるんじゃないの?」

なんて会話が進んでいます。

私にはどうでもいいんですけどね、
でも、ちょっと気になりました。

 

Tちゃん、
好きなサッカーをやめさせられて、
それで塾に行って、熱心に勉強できるのかなぁ?と。

サッカーの素質があるかもしれないのに、
それをやめさせる事が、
彼の将来の可能性を狭めないのかなぁ?と。

T︎ちゃんの将来を、
勉強して良い成績とって、
などという親の考えに合わせて、
大丈夫なのかなぁ?と。

子供の将来性、可能性。

それを、親の考えに合わせ、従わせて、
適切と言えるのかなぁ、
とちょっと心配してしまいます。

「他人のあんたにとやかく言われたくない。

自分の子供の事は、親だからわかるのよ!」
なんて反論があるかもしれませんね。

家族だからわかる。
自分の子供だからわかる。

そんなことって、言えるでしょうか?

正直に言いますね。

自分の事だって、
的確にわかっているかというと、
そんな事はありません。

もし自分の事を的確にわかっているなら、
人生で一度たりとも後悔する、
なんて経験はなかったと思いますよ。

でも、
後悔とまではいかなくとも、
「あの時ああしておけばなぁ」
と思う事は少なくありません。

自分の事すら自分でもわからないのです。

家族や子供、
自分以外の人の事がよくわかるなんて事、
自信をもっていえるのか?というと、
どうでしょうか?

少なくとも、私は全く言えません。

 

Tちゃんの将来、可能性は、
きっととても広いと思います。

批判を恐れずに言うと、、、

先ほどの母親の考えだと、
Tちゃんの将来性、可能性を、
親の考えで潰してしまっている、
と言えるのではないでしょうか?

Tちゃんは、

  • サッカーのプロになるかもしれません。
  • サッカーの経験を将来活かすかもしれません。
  • サッカーをやることが、学習にプラスに働くかもしれません。
  • サッカーをやったことが、人生にプラスに作用するかもしれません。

逆に、Tちゃんを塾に無理に通わせることで、

  • 学習が嫌いになるかもしれません。
  • 親の顔色を伺うようになるかもしれません。
  • 親に反抗するようになるかもしれません。
  • 隠れて悪いことをやって鬱憤を晴らすようになるかも。

 

子供が持っている可能性、将来性、伸び代。

多くの場合、
親が自分の考えでこれらを潰している、
ということが少なくないと思います。

 

子供の教育に限ったことではないと思います。

経営の中でも、
同じようなことが起きていると考えることができます。

社員、従業員、パートさん。

会社で働いている人たちにも、
将来性、可能性、伸び代があります。

子供ほどではないかもしれませんが、
それぞれの人が、
それぞれの将来性、可能性、伸び代を持っています。

発揮させれば、
会社・事業の成長に寄与するでしょう。

しかし、多くの場合、
発揮されることはほとんどありません。

ほとんどの場合、
社員、従業員、パートさんの、
将来性、可能性、伸び代は、潰されてしまいます。

潰す人は、
社員、従業員、パートさんの上司です。

あなたの怒りを恐れずに言うと、、、

さらに突き詰めると、
このような上司を用いている経営者が、
社員、従業員、パートの、
将来性、可能性、伸び代を潰している、
と言うことができます。

それにも関わらず、
「社員は伸びない。ちっとも成長しない」
と多くの場合、経営者自身が嘆いています。

経営者(後継者)自分自身に原因があると気づかずに。

 

社員を成長させたい。
社員を伸ばしたい。
それを経営・事業に活かしたい。

本気でこのように考えるのなら、
最初に学ぶべきは、
経営者自身(そして後継者自身)だと思いますよ。

経営者(後継者)自身が、
人の将来性、可能性、伸び代を認め、伸ばす術を知り、
実践できるようになりましょう。

 

ファミレスの母親も同じです。

学ぶ必要があるのは、
塾に行かせる子供ではなく、親自身です。

親が気付かない限り、何も変えられません。

会社も同じです。
社員、従業員を変えて、
経営・事業で成果を手に入れたいなら、
最初に学び気づく人は、経営者自身だと思いますよ。

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