経営者、後継者が社員に謝ることは難しい!?

公開日:2015/09/30

更新日:2019/04/16


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営・事業では、
すばやく意思決定をすることが必要でした。
参照:経営者・後継者は、教わり自分で考えて見つけ出してください

素早く意思決定をするには、
経営・事業に関して、
意思決定に使う「基準」を持っていることがポイントでした。
参照:経営者、後継者が意思決定できない理由

しかし、、、

どんなに良く考えて、
経営・事業に関して判断に使う「基準」を持ち、
迅速に意思決定しても、

判断のミス、意思決定のミスは、
全て避けられるものではありません。
ミスはあって当然のことです。

だからこそ、
決断した事項の実施状況を把握し、
その状況を評価して、

次の意思決定につなげることが、
必要になってくるのです。

この時、もしかしたら、
最初の意思決定とは逆の決定を、
することになるかもしれません。

簡単に言うと、
それこそ、さっき行なった決定を、
すぐに変えなければならない、
「朝令暮改」になることもあるでしょう。

本当に必要なら、初めの決定を覆すこと、
異なる決断をし直すことを、
避けることはできませんから。

避けることはできないし、
あって当然のことです。

しかし、現実には、
決定を覆すことをしない、
できない経営者は少なくないようです。

その結果、、、

進むほど痛い目を見る道筋をドンドン進み、
行き着くところまで突き進み、
後戻りできなくなってしまいます。

早くに決定を覆していれば、
深めることのない傷を深めてしまい、
「しまった」とほぞを噛むことになります。

なぜ決定を覆すことを嫌がるのでしょうか?

自分が絶対に正しいと考えている。
経営者が間違っていたなんて
あってはならないと考えているから。

決定を覆すことは、
経営者であるあなたの判断を否定すること。
それって経営者として格好が悪いから。

決定を覆すことは、
それ以前の決定が適切ではなかったと認めること。
となると、社員になにかしら謝る必要があるけれど、
社員に謝るなんて経営者・社長としてできないから。

このような考えが複雑に組み合わさり、
経営者・社長の頭の中を、
渦巻いているのではないでしょうか?

 

ちょっと考えてみてください。

あなたが知らない言葉が出てきた時、
あなたは即座に、
「あっ、その言葉がわからない。
それってどんな意味か教えて?」
と言える人でしょうか?

あるいは、
質問をされてわからなかった時、
「その問題は、私はわからない」
と言える人でしょうか?

ちょっと冷静になって、考えてみてください。

これ、意外に言えないものです。
差し支えなければ、
スルーして済ませてしまうこと、
少なくありません。

それほど自分が知らないことを、
自他共に明らかにすることは、
容易なことではありません。

謝るとか、
以前の自身の決定を自分で否定する、
ということは、
知らないというのと同じに、
簡単なことではありませんよね。

理由は何であれ、
言わずに済ませてしまう。
これが普通だということです。

しかし、社長自身が、
過去の決定を違っていたと公に認めるから、
社員は次にやることにスンナリ取り組めます

自分自身のこととして考えてみてください。

「やってきたことが違っていた。
その理由を社長はわかっていて、
次の決定をしたんだな」
とわかったとしたら、社員はどうするでしょうか?

次に示された内容を、
実施しようと考えませんか?

逆に、何の説明もなく、
「(今までとは逆の内容を)
新たにこれをやれ!」と、
指示をされたらどう思うでしょうか?

「えっ、なんで今までと違うことをやるの?
やっていいの?本当?」

とか、

「今度はこっちをやり始めたら、
また突然、逆のことをやれって、
平気で言ってくるんじゃないの?」

なんて社員は考えるでしょう。

だから、指示されても、
しばらくは手をつけずに放っておきます。

やっても、どうせ逆のことを、
指示してくるだろうと先読みをするからです。

以前の決定を覆すこと。
その理由を説明すること。
以前の決断がズレていたことを謝ること。

これをやっちゃった方が、
仕事はうまく回るようになります。

「あの決断は適切ではなかった。
こういう理由で、こちらに変える。
申し訳ない。
(社員の)みんなで協力して取り組んでくれ!」

こんな風に、
サラリとスッキリ言ってしまいましょう。

ほぼ間違いなく、
社員はその潔さと明快さに拍手喝采。

経営者・社長のあなたへの、
社員の信頼度もググ〜ッとアップ。
業務もスンナリ、新しい方向に切り替わります。

よ〜っく考えてみてください。

経営者・社長のあなたが格好良いことより、
事業がうまく行くことの方が、
よほど大切なことだと思うのですが。

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