事業承継するタイミングを逃さない方法

公開日:2015/10/06

更新日:2019/04/16


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

先日、ある会社の経営者 Tさんと、
事業承継の話をしました。

T:「そろそろ、息子に会社を継がせることを、
考えているですけどね。」

降:息子さんは後継者になることは、
決めていらっしゃるのですか?

T:「前々から、そのことは言ってありますから。
もううちの会社で働いていますしね。」

降:そうですか。それは良かったですね。

T:「えぇ、まぁ。
子供が会社を継いでくれない、
なんてことは避けられますからね。

でもですね、、、」

降:でも、どうされましたか?

T:「贅沢なのかもしれませんが、、、
息子に継がせて大丈夫なのか、
ちょっと心配ではあるんですよ。」

降:息子さんに継がせることが心配なのですか?

T:「心配というより、
いつ継がせればいいのかと、思っているんですよ。」

降:事業承継をいつおこなって、
息子さんを社長にするのか、
そのタイミング、時期ということですか?

T:「そうです、そうです。
息子に、いつ継がせればいいかと。」

降:継がせることに今は、
ちょっと心配があるということですね。

T:「まぁ、そういうことです。」

降:息子さんを後継者として育てることは、
色々やられているんですよね。

T:「まぁ、少しずつですけどね。
なにもやっていない、
というわけではないですよ。

普通は、どのくらいの期間を、
みなさんはかけえるんでしょうね?」

降:一般にアンケートをとると、
2〜3年が25%ぐらい。

5年はかかるとうのがやはり25%ぐらい。
5年から10年は必要等のが30%ぐらいですよ。
(「事業承継実態調査報告」
平成23年3月 中小企業基盤整備機構)

目安ですけどね。

T:「そんなにですか、、、
5年は必要なんですね。
まだ先ですねぇ、、、(苦笑」

降:ちょっと待ってくださいね。
あくまで一般的なアンケート調査の結果です。

短期間では難しいと
一般に考えられているってことで、
目安に考えればいいと思いますよ。

T:「目安ですが、、、」

降:えぇ、目安です。
5年と設定したから、
5年後に社長の座を譲れるのか、
といったらどうですか?

T:「そのように予定していたら、
譲ろうとは考えるでしょうけど、、、」

降:けど?けどなんでしょうか?

T:「経営を譲ろうと考えるでしょうけど、
譲るかどうかは、その時になってみないと、
なんとも言えないようにも思えますね。

それって、、、まずいですかね?」

降:事業承継の準備期間を5年と決めた。
5年経ったから、譲らなければならない、
というものではないですよね。

今のその考え自体がまずい、
ということはないと思いますよ。

ないと思いますけれどね、、、

T:「”ないけれど”って、、、
なにか気になることがありますか?」

降:5年後に譲れるように、
後継者のための準備の計画を立てて、
それを実施するわけですよね。

T:「息子を育てる必要もありますから。」

降:準備で5年間育てた。
でも、譲るのにためらうってことですよね。

ためらうのは、なぜなんでしょう。

T:「なぜって、、、
社長として十分だと思えないから、
じゃないですかね?」

降:そこだと思いますよ。

T:「えっ?そこというのは?」

降:社長、経営者として後継者が十分な状態。
それはどのような状態でしょう?

T:「どのような状態って、、、
社長として、
経営を任せられる状態ってことですかね。」

降:経営を任せられる状態って、
どんな状態を指しているのでしょうか?

T:「それは、、、」

降:「この点だと思いますよ。」

T:「どういうことでしょうか?」

降:後継者がどのような状態になったら、
あなたが社長を譲るのか、
という点がハッキリとしているかどうか、
ということだと思います。

例えば、後継者が、どのようなことが、
できるようになるとか、
どのような考えで行動できるとか。

それがクリアできれば社長をやらせようと、
あなたの中に決めれらているのか?

社長にするための基準がある、
ということです。

T:「社長にする基準ですか、、、」

降:基準がないと、
なんとなく不安、心配だから後継者を社長にできない、
ということになりませんか?

今、まさにそんな気持ちだと思いますが。

T:「そう言われるとそうですね。
なんか不安で、後継者を社長にできない、
と考えてしまう。」

降:こうなったら社長にしてもいい、
とあなたの中に基準があるから、
その姿に向けて、後継者を育てることもできます。

そうでなければ、なんとなく勉強させて、
育てた気になってしまいますよ。

T:「そう言われると、そうですよね。
確かに、今のままだと、
5年経っても、不安なままかもしれません。」

 

後継者が、事業承継をためらう理由は、
後継者が「経営に自信がない」と言うならば
で、お伝えしました。

同じように、経営者が、
後継者を不安に感じ心配して、
事業承継、会社を継がせることをためらいます。

どちらの理由も似ています。

経営者の場合は、
後継者がどのような状態になったら、
あなたは社長を譲ることができるのか。

その点を考えてみましょう。

その点が明らかになると、
当然、どのように後継者を育成するのか、
という点も明らかになります。

後継者の育成も効果的にすることができますし、
事業承継をおこなうタイミングもわかるようになります。

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