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事業承継における
「経営承継と後継者育成」実現士
降旗 利弥

後継者、経営者が陥る「経営の蟻地獄」が、
あなたの目の前にもいくつもあります。

「経営の蟻地獄」に堕ちていく原因は、
後継者、経営者が、
「決断ができないから」でした。

参照:後継者、経営者が陥る「経営の蟻地獄」

 

じゃぁ、決断をすれば良いわけですが、
そう簡単な話ではありませんね。

「決断できないから」といって、
「決断しなさい!」と言われても、どうにもならないですよね。

「決断」したくても、
「決断」できない状態なわけですから。

前回からの話の続きです。
以下、経営者の方を”経”と略します。

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■ 二つの異なること

経:「私が決断できる様になるには、
どうしたらいいんでしょうか?

決断しろと言われても、
実際に今、(私は)決断できないでいるわけですから。」

降:そうですよね。
あなたが決断できない原因を取り除かないと、
いつまでたっても決断できないですからね。

あなたが決断できないのは、
決断できない根本原因が、
他にあるってことなんですね。

経:「それがわかれば、
決断できるようになりますか?」

降:できるようになりますよ。
まず、状況を整理しましょうね。
堂々巡りの思考を、
あなたは繰り返しているのですよね。

経:「えぇ、そういう事です。」

降:なぜあなたは、
堂々巡りの思考をしてしまうのでしょう?

経:「さぁ。。。
それが判ればいいのですが。

なぜ堂々巡りの考えをしてしまうのでしょう?」

降:事業を立て直すには、
今の管理職では荷が重いのですよね。
立て直すことは難しいのですよね。

経:「えぇ。彼には荷が重いと思っています。」

降:しかし、彼の立場や今までの当社への貢献を考えると、
無碍に切ることはできないと、
あなたは思っているのですよね?

経:「えぇ。そうなんです。」

降:二つの異なる要素が混ざっているのに、
それを一度に処理しようとしていませんか?

経:「二つの異なること、、、ですか?
よくわからないですかど。」

 

■ やっちゃった~!?

降:そうです。二つの異なる要素です。

経:「う~ん。どうもよくわかりません。」

降:事業での業績向上に関する点と、
社員の処遇に関する点です。

事業を立て直すには、
今の管理職には荷が重い。
今の管理職を代えた方が良いと、
あなたは思っている。

経:「えぇ。そうです。」

降:もう決断していますよね。違いますか?

経:「でも、彼の事を考えると、
代えることがどうなのかなと。」

降:わかります。
しかしそれは、
今の管理職の処遇をどうするか?
ということですよね。

今の管理職の処遇を考慮するために、
事業運営にそのしわ寄せをしますか?

経:「それはまずいと思います。」

降:そうですよね。
でも、あなたはそれを今やっていませんか?

今の管理職の処遇を維持したいので、
管理職のままにしておこうと、
思っているのですよね?

経:「そう言われると、、、
まずい事をやっていますよね~、私。」

降:やってしまっていますよね。
事業に関する決断と人の処遇を、
分けずに一緒に取り扱おうとしています。
それで思考が堂々巡りに陥ってしまうのです。

二つの要素を一度に決断することは、
容易ではないですよね。

だからといって、
要素ごとにわけたとしても、
簡単に決断はできないと思います。

要素を分けただけだと、
「今の管理職には荷が重い」
「だけど彼の処遇は考慮したい」
という点が繰り返され、
結局堂々巡りになるからです。

 

■ 流されている???

経:「一緒にせずに分けて考えたとしても、
すんなり意思決定ができるわけではないんですか。」

降:そうなんですよね。
じゃぁ、どうするのか?ってことですよね。

『情実』という言葉をご存じですか?

経:「じょ・う・じ・つ、、、ですか?
ちょっとわからないです。」

降:『情』に流されて、
適切な判断ができない状況のことです。
以前は”情実人事”なんて言葉もありましたね。

経:「じょうじつじんじ・・・ですか?」

降:えぇ。能力のない人を、能力以外の理由、
例えば、今まで一緒に仕事してきた仲間だとか、
毎年お歳暮を贈ってくれるなどの理由で、
人事において引き立てることです。

経:「そういうことなんですか。」

降:『情実』って適切なことでしょうか?

経:「情に流されるなんて・・・まずいでしょう。」

降:ご自身の今の思考状態はどうでしょうか?
情実とは違いますか?

経:「情に左右されているってことですか?」

降:そうと思いませんか?
情の対比語はなんでしょうか?

経:「非情、、、でしょうか?」

 

■ 事業は理論的に

降:「非情のライセンス」
キイハンターですねぇ(笑)
おっ、わかりましたか(ちょっと古いネタでしたね~。苦笑)

非情は反対語ですね。
対比語あるいは反意語と考えてみてください。
そうすると、非情と言うより理性、論理的でしょうか。

経:「理性。論理的・・・ですか。」

降:えぇ。で、事業に関する意思決定。
これは理性で論理的におこないます。

経:「事業に関しては論理的、、、ですね。」

降:事業の意思決定を
『情』でおこなったらどうなりますか?

経:「そりゃ、まずいと思いますよ。
『情』ではなく論理的に、
おこなう必要がありますよね。」

降:そうですよね。
そうすると、今回の場合どうなりますか?

経:「今の管理職は交代でしょうね。」

降:そうですね。
最初からその様に、
考えていらっしゃいましたよね。

経:「そっ、そうですね。(笑顔)」

降:そうすると、
次には今の管理職の処遇の話に、
なりますよね。

経:「そうなりますね。
彼の立場を考えると、
やはり管理職のままにしておくことになり、
今の管理職からはずせないので
困っていました。」

 

■ 実行時に『情』を

降:そこを分離するんですよ。
彼は今の管理職の立場から外す。

で、人事上の処遇を実行する際に、
『情』で対応します。

経:「えぇ?」

降:他の人を管理職に据えて、
しばらくは給与はそのまま、
補佐役をやってもらうとか。
処遇の仕方はいろいろあるでしょう?

悪さをしているわけではないので、
彼のよいところを活かせる仕事も、
あるのではないですか?
今までと同じ職位ではないでしょうけれども。

経:「えぇ。。。」

降:なんかスッキリしないみたいですね~。
ビジネス上の決断は論理的に。
その結果おこなう人事上の対応は、
『情』を入れるわけです。

経:「あぁ、そういう事、、、ですか。」

降:えぇ。全てのことを論理的に意思決定し、
実行しようとすると角が立つと思います。

逆に、全てに『情』を優先させると、
決めるべき事が決まらなくなってしまいます。
今回のあなたのように。

経:「そうですね。
まさしく私の今の状態ですね。」

降:論理的と情を使い分けます。

経:「使い分ける、、、ですか。」

降:判断し意思決定するところは、
理性的に冷静に論理的に。
実行するところで『情』を注入します。

経:「実行する時に『情』ですか。
それなら手の打ち様がありますね。」

 

理性と情を使い分けます。

意思決定は理性により論理的に。
その結果を運用する際、
人に関する部分に『情』を入れます。

この様に考えると、
分離した後の決断が、
わかりやすくなりますよ。

 

本日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

ウィズスマイル
降旗_筆サイン

 

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