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事業承継における
「経営承継と後継者育成」実現士
降旗 利弥

経営戦略、経営計画の策定において、
『現状分析』はやってはいけない!

参照:後継者、経営者は現状分析をやってはいけない!

この話の続きです。

『現状分析』としてデータ分析と同時に、
社員から問題点、課題点を聞くのですが、
その中身がマイナス要素ばかりなので、
意見をしている社員の意欲が高まりません。

不満は言い続けているのですが、
一向に変わらないことを社員は知っているからです。20151028_b

「意見を言えと言われるから言うけど、
結局何も変わらないでしょ!

意見を言わせてガス抜きしているだけ。

言っても言わなくても同じだし、、、」

などと心の中で社員は考え、意欲は下がるばかりです。

これが業績、成果を、
プラスに伸ばすことを阻害しているのでした。

社員から出てくる問題点、課題点は、
『社内で発生する事柄とその要因』ばかりです。

問題点、課題点として出てくる例として

  •  社内の○○の仕組みが機能していない。
  •  営業と製造のコミュニケーションが悪い。
  •  社内の業務プロセスがうまく管理されていない。
  •  社内の業務プロセスに無駄がある。
  •  人員が足りない。
  •  ○○業務をおこなう要員が少ない。時間がない。

を前回あげました。

これらは、確かに現在、会社・事業が抱える問題点、課題点です。
それは間違えないことでしょう。

それぞれの項目をよく見てみると、、、

内部の仕組みや制度、やり方、進め方など、
会社内部で発生する問題点・課題ばかりです。
そこから導き出される原因になります。

では、これらの原因を解決すると、
売上がアップし、業績は良くなるのでしょうか?

これが大きな疑問です。

結論を言うと、
売上アップや業績のアップへの影響度は小さいです。

社内の問題点、課題の大半が、
事業の売上アップやコストの削減には、
直接の影響度合いが大きくないからです。

社内の仕組みが稼働したらかといって、
営業案件の獲得が飛躍して伸びるわけではありません。

コミュニケーションが良くなったからといって、
仕事がどんどん進むというわけでもありません。

そうはいっても、社員の「意欲」が成果に影響するので、
社員が抱える不満や課題が解決することは、プラスには働きます。

それは間違いありません。

ただし、それは、しばらくの間の話です。
しばらく、すこしプラスに働くだけのことです。
少し長い目で見ると、その影響は知れています。

なぜなら、不満が解消されている状況が、

社員にとっては当たり前であって、

不満がある状況は本来はあるはずがない状況

問題・課題を言えと言われたからそれらしいことを言っているだけで、
そもそも必要ないと思っていることが少なくない

と社員は考えているからです。

社員にとって、
うまくいかないと苦言を言う仕組みそのものを、
本当はやりたくないと思っていることは少なくありません。
うまくいかない理由が必要なので、
その仕組みを出しているだけのことです。

押し付けられる仕組み、手間暇がかかる仕組みは、
社員はやりたいとは思っていませんから
改善したとしても、社員の意欲を高めることには、
元から影響度合いが低いのです。

コミュニケーションにしても同じです。
コミュニケーションの機会を設けても、
実際には何も変わらないものです。

解決策を実行しても成果につながらないのは、
本当の原因を見つけ出していないからなのです。

本当の原因の見つけ方を、誰も教えないからなのですね。

(見つけたなどの話は、メールマガジン【スパ経】で触れています。)

社員から出された課題・問題の『社内で発生する原因』を、
百歩譲って、実際に改善することは、
容易に実現できるのでしょうか?

制度や仕組みを変えることはとても大変です。
社内での利害関係があって、あからさまに対立するでしょうから。

変えたとしても、
新たな仕組みややり方、制度を継続することができるか?
との疑問が湧いてきます。

多くの場合、しばらくすると元に戻ってしまうか、
安易なやり方に流れ、それがまた不満の温床となります。

『社内で発生する事象』の問題点、課題の解決。
これは「労多くして(業績への)実りが少ない」のです。

故に、『社内で発生する事象』の問題点、課題を洗い出す、
そのような『現状分析』はやってはいけない!のです。

やるだけ損!ということです。

 

本日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

ウィズスマイル
降旗_筆サイン

 

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