経営戦略、経営計画。実行のために伝える内容

公開日:2015/12/03

更新日:2019/03/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

『経営戦略』、『経営計画』について、
経営者・社長、後継者のあなたは、
社員にどのようなことを話し、伝えているでしょうか?

話した内容は、
社員に伝わっているでしょうか?
社員は覚えているでしょうか?

いかがでしょうか?

経営戦略、経営計画を活かす伝え方」のなかで、

経営者が社員に伝えたいと考えている
『経営戦略』、『経営計画』の中身が、

実際には、
社員に伝わっていない、理解されていない
という事をお伝えしました。

社員に伝わっていない、理解されていないので、
『経営戦略』、『経営計画』が、
業務において実行に至らず、
成果・結果に結びつかないのです。

伝わる、理解してもらうためには、
伝える内容が、
・単純明快
・具体的
であることを、あの記事では示しました。

経営戦略、経営計画が伝わるポイント

では、ポイントの一つ、
「単純明快」について、今回は考えましょう。

「単純明快とは、
・誰にでもわかる易しい言葉と表現で
・簡潔な表現で
ってことじゃないの?」
とおっしゃる方は少なくありません。

この点は確かにそうなのですが、
これでも伝わらないものは伝わりません。

「易しい言葉」、「簡潔な表現」に焦点を当てていると、
見落としてしまうことがあります。

それは、

『経営戦略』、『経営計画』として
伝えるべき中身・内容

です。

経営戦略、経営計画で伝えている事

例えば、
経営戦略、経営計画の前段階で、
会社状況とその原因説明をすることがあります。
・景気が悪く、受注が減った。
・新規顧客の獲得ができなかった。
などなどです。

これらの内容を受けて
『経営戦略』『経営計画』の説明として、
・営業活動を強化する。
・顧客満足度を高めるように顧客対応を強化する。

この様な内容を伝えていることが多いです。
あなたの場合はどうでしょうか?

経営戦略、経営計画で伝える事

『経営戦略』や『経営計画』に関して伝えることは、
本質を突いた的確な内容である事が重要ですよね。

先ほどの様な説明をしているあなたは、
何を基準に、どこを目指して、

  • 営業活動を強化するのでしょうか?
  • 顧客満足度を高め、顧客対応を強化するのでしょうか?
  • 受注の減少の改善に取り組むのでしょうか?

経営戦略や経営計画を社内で公表し、
社員に実行を前提に伝えているときに、

この「どこを目指し、何を基準にするのか」が、
伝えられていない、触れられていないことがとても多いのです。

説明を聞いている社員には、
これからどうしたら良いのかちっともイメージできない、
考えつかないのです。

そのため、社員には、
経営戦略、経営計画の内容が伝わらないし、
理解できません。

経営戦略、経営計画の内容を説明している時の、
社員の聞いている顔を思い浮かべてみてください。

ぼーっとしていたり、
そもそも下を向いていたり、
つまらなそうに仏頂面で聞いていたり。

メモをしたり、
身を乗り出して聞く、
目を輝かせて聞いている社員の姿は、
そこにはなかったと思いますが、いかがですか?

経営戦略、経営計画が実行されるポイント

経営戦略、経営計画の内容を社員に伝え、
それを理解して、さらに行動につなげるためには、
「どこを目指し、何を基準にするのか」が明らかになることです。

例えば、、、
アプリケーション・パッケージを提供しているIT系企業の場合、

  • 自社パッケージを所有し、お客様に導入・提供するパッケージベンダーとしての道を進むのか?
  • 他社のパッケージも積極的に扱い、ソリューションを提供する道を進むのか?
  • ソリューションを提供する際、自社パッケージを優先するのか、他社パッケージも選択肢に加えるのか?
  • ゼロから設計して開発する事もシステムインテグレーションとして提供するのか?
  • どれにするのか、どれとどれを組み合わせるのか、

ということを明らかにして、社員に話をします。

「自社パッケージを所有し、お客様に導入・提供する」と示すと、
社員は、どういう姿を目指すのか、イメージできます。

  • パッケージとしての程度はどうなのか?
  • パッケージを販売するには、どうしたらよいのか?
  • パッケージの良さをどうやってお客様に示したらよいのか?
  • パッケージとしての特徴を活かせる導入方法は?
  • パッケージ導入後のサポートは、何をしたらお客様が喜ぶのか?

などなどを社員は考え、
実行して結果を出すことになります。

社内に伝えなければならないこと。
社内に理解されなければならないこと。

それは、
「どこを目指し、何を基準にするのか」であり、
このことは、『経営戦略』、『経営計画』
および施策の『核』となる部分です。

『核』が明らかになったところで、
単純明快で解りやすい
平易な表現にすることを考えればよいのです。

『核』がはっきりしていないところで、
どんなに簡潔、平易な表現をして単純明快にしても、
社員には伝わらないし、
いつまでたっても理解も行動にもなりません。

 

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