こんにちは。
売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。
こんにちは。
売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。
こちらから話せば話すほど、相手は聞きません。
半強制的に言わせようとすると、内心では反発します。
こちらから質問を始めると、
相手の対応が変わり始めます。
参照:社員が行動するコミュニケーションのデザイン
仕事におけるコミュニケーションでは、
質問を組み込んだコミュニケーションスキルを、
経営者ご自身が実行できるかできないか。
この差が大きいです。
質問をすることが、
コミュニケーションスキルとして最も重要になります。
では、、、
実際に質問というコミュニケーションスキルを、
どの様に用いればよいのでしょうか?
社員に対して実践した経営者の方が、
話してくださった内容です。
挨拶もそこそこに、某経営者氏。
(以下、この経営者氏を「経」、降旗を「降}と略しますね。)
経:「先日は、社員との仕事のコミュニケーションスキルについて、
長時間に渡り相談にのっていただき、
ありがとうございました。
コミュニケーションスキル、コミュニケーションデザイン。
今まで気づかない内容ばかりでした。」
降:(笑顔で)で、実際にやってみたんですよね。
経:「えぇ、うちの社員の一人を相手に、
質問というコミュニケーションスキルを、
具体的にどうやってやるのか。
教えていただいた内容を、
直ぐにやってみました。」
降:直ぐにやったんですか。凄いですね~。
やろうと思っていても、直ぐにやってみる方、
多くは無いですからね~。
経:「コミュニケーションに関する今までの常識、
というか知識が充分ではなかった、
という点が驚きでしたから。
今まで社員の行動につながらなくて、
当然だったと思いましてね。
直ぐにでも、
質問のコミュニケーションスキルが、
本当かどうか試してみたかったんですよ。」
降:で、実際に試してみてどうでしたか?
経:「最初、社員に対してやった時は、
実は、それ程手応えが無かったんですよ。
今までと同じで、
オウム返しというような状況で。」
降:うまくいかなかった?
経:えぇ。で、やってから思ったのですが、
私の準備が足りなかったというか、
進め方を解っていなかったというか、、、」
降:どういう意味でしょうか?
経:「え~っとですね、、、
”質問をする”意味、というか意図を、
私がよく解っていなかった、
ということだと思います。」
降:意味が解っていなかった?、、、ですか?
どういうことでしょう。
私の説明が充分ではありませんでしたか?
経:「そういうことではないんですね。
最初にやった後に、前回相談した時に、
具体的に教えていただいた内容を、
もう一度復習して整理したんです。」
降:コミュニケーションのとり方を整理したのですね。
経:「えぇ。それで、
ちょっと時間をおいてから、
もう一度、同じ社員を相手に機会を設けて、
質問のコミュニケーションスキルをやったんですね。」
降:で、今度はどうでした?
経:「大成功!とまではいかないかもしれませんが、
かなりの成功だと思っています。
本当に社員が自分からやり出しましたから。」
降:それはよかったです。
上手くいったとお聴きして、
私も胸をなでおろしましたよ。(笑)
あなたはその社員に、
どんなことをやって欲しかったのでしたっけ?
経:「報告書の書き方、というか、
報告書に書く内容ですね。
大雑把な走り書きみたいなものばかりで。
私としては、詳しく書いて欲しいんですよ。
状況がわかるように。」
降:なるほど。わかりますよ。で、、、
経:「毎度、彼が報告書を提出すると気になって、、
私が小言、というか、
解る様に詳しく書く必要があると、
何度も言っていたんですが、
ちっとも治らなかったんです。」
降:でも、最初は上手くいかなかったんですよね?
最初はどんな風に質問をしたんですか?
経:「”何に注意して
報告書は書かなければならないのか?”
みたいな質問ですよ。(苦笑)」
降:社員はどんな風に答えましたか?
経:「私が普段、彼に言っているようなことでしたね。
詳しく書くんですよね。
読めるように書くんですよね。
こんなことのオンパレードでした。」
降:なるほど。
経:「教えていただいた内容をもう一度、
よく読み返してみたんです。
そうしたら、最初にした様な質問は、
コミュニケーションスキルとしては、
なに一つ入っていなかったんですよね。
それに気づきまして。(苦笑)」
降:で、上手く行った時は、
どんな風に質問をしたんですか?
経:「”この報告書を、
もしあなたが初めて読んだら、
どんな風に思う?中身は解る?”
のような質問をしたんです。
教えていただい中に、
ちゃんと入っていましたよね~。(苦笑)」
降:そうですね。そういう質問のやり方を、
コミュニケーションスキルとして、
組み込んだはずですから。」
降:今まで注意されても、
同じことを繰り返していた社員ですよね。
それが、自分から直すという行動を起こし、
厳しいあなたの基準には、
充分とは言えないかもしれませんが、
かなり良い出来のものを作った訳ですね。
経:「厳しい基準って、、、
いや~、キツイですね(笑)
仰る通りですね。変わってくれました。
しかも自分からやってくれたことだけでも、
充分といえば充分ですよ。」
降:あなたが最初にためした時の様な質問、
まぁ、”直球勝負”の質問ですよね。
”残念”なコミュニケーションスキルとして、
よくあるケースですよ。
経:「残念なコミュニケーションスキル、、、
ですか。(苦笑)」
降:”報告書を書く時は◯◯に注意して書くことです”
のような、そのものズバリ!を相手に言わせる質問。
これはあまり上手く行きませんね。
経:「確かにそうでした。」
降:次の時は試された様な質問。
直球ではなく変化球の質問の方が、
実行につながりますよ。
経:「う~ん、不思議ですよね~。
直ぐ成果がでたことも不思議。
直球勝負の質問はダメ、
変化球ならOKというのも不思議。」
経:「で、直球勝負の質問より変化球の質問の方が、
成果が出やすい理由はなんでしょう?
なんとなくは解るような気もするのですが、、、」
降:経験も踏まえて、私の考えをお話しますね。
今回の相手だった社員は、報告書の事を、
何度も何度も、散々言われているのですよね?
経:「えぇ、何度も言っていますから。
耳にタコができているかもしれませんね。(苦笑)」
降:しかも、彼が言われている内容は、
毎回ほぼ同じではありませんか?
経:「まぁ、ほぼ同じ内容ですね。」
降:その状況で、
”何に注意して報告書は書かなければならないのか?”
の様な質問をすると、
”彼”はどの様に感じるでしょうね~?
経:「今まで散々言われているので、、、
言われてきていることを答える、、、
でしょうか?」
降:今ままで散々言われてきたことを答えた方が良いと、
無意識のうちに思うでしょうね。
実際にそうだったのではありませんか?
経:「なんでもお見通しですね~。
そうです。
いつも私が言っていることを、
最初のときはサラリと言いましたね~。(苦笑)」
降:言われていることを言わなければならないような、
強制されている様な気持ちになるか、
あるいは、言われていることを言って、
その場をしのぐか。
このどちらかでしょうね。
経:「強制的かその場をしのぐ、、、ですか。
なんか、わかりますね~。」
降:私にも、強制的と感じながら答えたり、
その場をなんとかしようとして答えた経験が、
ありますからね(笑)
経:「なんか、わかりますよ、それ。(苦笑)」
降:一方、変化球の質問をすると、
普段口うるさく言われている事とは、
直接関係なくなりますよね。
経:「関係なくなる、、、ですか???」
降:えっと、、、あなたは二度目のときに、
”この報告書を、
もしあなたが初めて読んだらどんな風に思う?”
と質問したんですよね。
これとあなたが何度も彼に言った事とは、
どうでしょうか?
経:「ストレートにはつながらない、、、
ですね。」
降:なので彼は、言われた事を考えるのでしょうね。
考えているうちに気づいて、
自分からなんとかしようとしたんでしょうね。
経:「ということは、
コミュニケーションスキルでは、
質問が重要だけれど、もっと言うと、
質問の内容が重要
ということになるわけですね。」
降:そうですよ。
コミュニケーションスキルとして、
結果を手にするならば、
なんでも質問をすれば良い、
というわけではないんですね。
経:「だから実際に試す前に、
展開と質問の中身を、
細かく教えてくださったんですね。」
降:そうなんですね。
でも、難しい内容ではなかったでしょう?
あなたは二度目をやる前には、
読んで理解された訳だし。
経:「えぇ、難しくはなかったですが、
知っていて、しかも使えるかどうか、
がポイントですね。
それをコミュニケーションスキルとして、
意識して使うということですから。
う~ん、もっといろいろ学んでみたいし、
やってみたいのですが、、、」
降:それでしたら『養成塾』に参加してみますか?
コミュニケーションだけでなく、
思考方法や仕事のやり方なども、
基本とそれに沿ったやり方を、
実践できる様にお伝えしていますよ。
経:「えぇ、是非やりたいです。お願いします。」