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事業承継における
「経営承継と後継者育成」実現士
降旗 利弥

経営戦略で必ず出てくる言葉、
「強みと弱み」について、このところ考えてきました。

「強み」は「強み」のままじゃない。
「弱み」が「弱み」のままじゃない。

多くの「強み・弱み」分析では、
この点が全く欠落していることをお伝えしました。
参照:「強み」は「弱み」、「弱み」は「強み」かも!

 

「強み・弱み」と聞くと、SWOT分析を思い浮かべる方も多いでしょう。

内部分析から得られる「強み・弱み」と、
外部要因から想定できる「機会・脅威」から、戦略オプションを抽出する方法ですね。
(作り方は、「SWOT分析のやり方」でググルと、すぐわかります。)

そうなると、賢いあなたは「あれっ?」と思いませんか?

そうですよね!
何が「あれっ?」なのか?というと、、、

 

SWOT分析では、
内部分析から得られる自社の「強み・弱み」を洗い出します。

外部分析から想定できる、事業への影響として、
事業成長へプラスに働く「機会」要素と、マイナスに働く「脅威」要素を抽出します。

「強み・弱み」、「機会・脅威」を、
それぞれX軸、Y軸に配したマトリクスを作成します。

・「強み」によって「機会」を最大限活用するために取り組むべきこと。
・「強み」によって「脅威」を回避するために取り組むこと。
・「弱み」によって「機会」を逃さないために取り組むべきこと。
・「弱み」と「脅威」によって生じる影響を回避するために取り組むべきこと。

4つの象限の内容として、
上記に該当する事項をそれぞれ「戦略オプション」として見つけだします。
そのなかから、戦略を検討します。

「強み・弱み」と「機会・脅威」がそれぞれ影響を及ぼさず、
独立した事項として存在しています。

「強み・弱み」と「機会・脅威」は独立した要素なので、
SW 対 OTとなります。
そして、交叉する4つの象限を検討(「クロス分析」と呼びます)します。

これが従来の「SWOT分析」による戦略策定です。

 

前回お話したように、
「強み」は「強み」のままではないかもしれません。
「弱み」は「弱み」のままではないかもしれません。

こうなると、従来のSWOT分析だけでは、
不足することが想像つきますよね。

では、どうするのでしょうか?

「強み」を「弱み」に転換する要因。
今は普通の事だが「弱み」になってしまう要因。
・・・これらはあなたの事業の「脅威」に当たるでしょう。

「弱み」を「強み」に転換する要因。
今は普通の事だが「強み」に転換できる要因。
・・・これらはあなたの事業における「機会」に当たるでしょう。

今の「強み」を将来の「弱み」に転換する要因(脅威)をどうやって回避するか?
今の「弱み」を将来の「強み」に転換する要因(機会)をどうやって活用するか?

ここにも「戦略オプション」が隠れています。

なぜ、今までのSWOT分析では、この様な視点を語らなかったのでしょうか?

理由は簡単です。

かつての同一の事業形態の中で、決まった競合が存在し、
その中での生き残りを模索していた時代に考え出された分析方法だからです。

同一事業で、同じような競合なら、
自社の「強み」は「強み」として活かすことが可能でしょう。
「強み」があれば、「弱み」を転換する必要もありません。
「弱み」を認識していれば、「強み」で充分カバーできました。

しかし、現在は、
似たような顧客満足を提供するために、
いろいろな事業形態が存在し、競合は千差万別。

事業のやり方、スキームによっては、
「弱み」が「強み」になり、「強み」も直ぐに「弱み」に転換してしまいます。

「強み・弱み」が容易に転換してしまう状況。
この転換するところに、「機会」と「脅威」が潜んでいます。

「強み・弱み」と「機会・脅威」は独立した事項ではなく、
相互に関係している指標と捕らえることができます。

気づきましたよね!

そうです。まだ、視点を組み込む余地がありますね。
それは、次話にて。

本日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

ウィズスマイル
降旗_筆サイン

 

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