社内に人材が生まれない原因

公開日:2016/01/21

更新日:2019/07/02


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「最近の若い社員は、、、」って話は、
以前からある話ですね。
なにも今に始まったことではありません。

あるIT系の企業での話です。

「若い社員が上司・先輩と、
うまくコミュニケーションがとれず、
仕事について報告等もしないこともある。

これは良い状況とはいえない。

そこで、新卒社員と先輩社員との間で、
職場交換日記を始めた。

新卒は先輩に日記を持っていかなければならないので、
相手に挨拶等をするようになるし、

先輩も日記を返すので、
それがきっかけでコミュニケーションが増えた。

よかった、よかった」
みたいな話です。

それを聞いて、
私は椅子から転げ落ちそうになりました。

なんでかというと、、、

あなた自身が就職した、
新人・若手社員の時を思い出してください。

それが10年前なのか、20年前のなのか、
はたまた30年前かはわかりませんが、、、

私は、30年前になるでしょうか、、、

新卒・若手社員だったあなたは、
自ら先輩や上司に、
積極的に自分から相談しましたか?
報告をしに行きましたか?

私自身を振り返って見ると、
就職したての最初の頃は、
そんなことあまり良くわかりませんでした。

理学系の研究室に都合6年もいましたから、
上下関係とか先輩に相談するとかの訓練は受けていました。

それでも、右も左も良くわからず、
自然にできるようになるには
ちょっと時間がかかったものです。

少なくとも挨拶はちゃんとしましたよ。
そこは、挨拶もできない今時の新卒とはちょっと違いますが。(笑)

報告だとか相談だとか、新人ができないことは、
今に始まったことではないと思います。

就活の面接等で訪れる大学生を思い出していください。
自然に挨拶とか、報告ができるか、とても疑問でしょう。

しかし、それは仕方がないことです。
なにしろ、何も教えていないのですから。
それこそ自由奔放、
エゴ丸出しで育っている人も少なくないのですから。

報告をしないとか、挨拶もできないとか。

これは新人側にも原因はあるものの
実はその原因の大半は既存の社員側にあります

あなたの今までの考えを
覆してしまったかもしれませんが、、、

本来は、上司や先輩が、
「職業人として一人前」になるように、
新卒・若手の社員を育てるものです。

そりゃそうだと思いませんか。

新卒・若手の社員は、
ちょっと少し前まで、
授業料というお金払って教えてもらっていた学生の境遇でした。

それが、就職することで、
給料いというお金をいただいて、
お客様に価値を提供する側に変わります。

それに必要なことは、
職場で教える必要があると思いませんか?

もちろん、礼儀の基礎とかは、
家庭や学校で教えてね、ということはありますが。

では、今まで教えてきたのか?というと、
実はそんなことはありませんでしたよね。

今までは、上司や先輩が、
「新卒・若手のことはよくわからん。やつらは『宇宙人だ』
などと言って放っていましたから。

職業人として一人前に育て、
組織の中で自らの後釜として育成し、
自らの業務を託し、
自らは次の挑戦をしていく。

これが先輩・上司の本来の役割だったのですが、
それを綺麗さっぱり放棄してきました。

その結果、社内に人材が枯渇
してしまいました。

社員が入ってきても人は育たず
社員も目標がなくやる気も出ない

これが連綿と繰り返されています。

交換日記をおこなうことを否定する気はありません。

しかし、若い人に媚びるようなことはしない方が良いと思います。

彼らに合わせれば合わせるほど、
全体のレベルは低きに流れ、
どんどん下がるばかり
だからです。

そして一度下がってしまったレベルは、
そう簡単には上がらないからです。

偏差値が下がってしまった学校が、
そのレベルを元に戻すことは容易ではないですよね。

下がったまま並みの学校、
ということも少なくありません。

新卒・若手を高いレベルに引き上げ、
会社の社員全体としての質を一定以上に保つことです。

その鍵を握っているのは、
中堅以上の社員であり、役職者であり、
それを束ねている経営者自身です。

今手をつけて、なんとしなければならないのは、
この層の社員、経営幹部達です。

コミュニケーションが良くなりました、
上司・先輩と新人が仲良くなりました、
私たち経営に携わるものは、
こんなことを目的にしているわけではないですよね!

部下や後輩をもつ彼らが、
自分の後釜を育てる、
自らは次の業務に挑戦する、
この意識を持ち、実際に行動すること、
行動できる状態になることです。

そうなれば、
自然に部下・社員とコミュニケーションをします。
報告や相談を彼らに求めます。
必要なアドバイス、指導、育成をします。

それによって、
新人・若手社員のやる気を引き出すことができます。

病巣は、中堅以上の社員、
そして経営幹部・経営者にあります!

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