「経営・事業計画」は会議を減らせるか?

公開日:2016/01/26

更新日:2019/04/05


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

会議が長くなる。
たくさんの会議が開かれる。

その原因の本質は、
経営・事業に関する明確な「判断基準」が無いことでした。

経営・事業計画がこの「判断基準」に相当します。
参照:会議が減る「基準」とは何か?

 

この点がわかってくると、
あなたはちょっと不安になるかもしれません。

何に不安になるか?というと、

それは、あなたの会社の経営・事業計画が、
先ほどの「判断基準」になるのかどうか
ということだと思います。

正直に言いますね。

大半の経営・事業計画は、判断基準にはなりません
なぜなら、全然内容が足りないからです。

ちょっとショックですか?
ご安心ください。

「大丈夫ですよ」と太鼓判を押せるような企業は、
とてもとても少ないですから。

多くの企業では、
経営・事業計画として、
月毎のPL(損益計算書)が作られています。

多くの場合、
それに加えて漠然とした方向性が
文言や箇条書きになっているだけで、
経営・事業計画はおしまい。

その計画値が実現できるように、
実行する現場側であとは対応するように!
となっています。

事業責任者は、
どれだけ信憑性の高いPLの計画値が作れるか。

実行により、どれだけ計画値に近い結果数字を残せるか。
ここが腕の見せ所と言うわけです。

しかし、、、

大抵この数値は、
昨年対比とか今年の業界状況、顧客状況等を鑑み、
昨年の10%増しのように、
鉛筆を舐めて作るというのが現実です。

あっ。
最近は鉛筆を舐めませんね。(笑)
エクセル表の数値を入れ替え、
チャチャッと作る、と言うのが正しいでしょうか。

ちょっと気が効く人だと、
売上額を構成する売上セグメントに分けるぐらいでしょうか。

例えば、IT系の場合、全売上のうち、
いくらがSIから、
いくらはパッケージ販売から、
いくらは保守から。

こんな風に分ける程度でしょう。

もうお気づきだと思うのですが、
この数字の固まりでは、
施策などの実施に関する判断基準には、
全くなりません。

必要なことは、
その数字を作り上げるために、
何をどう考えているか?
ということです。

これが判断基準になります。

数字はあくまで実現したい、
できそうな結果を想定した値に過ぎません。

重要なことは、その数字を、

  • どのような領域・対象で
  • どのように考え方
  • 何を提供することで対価を得て
  • それをどのような方法で実現しようとしているか?

という点です。

問題は、PLの数字を作り上げるときに、
この様なことを考えていない!ってことです。

昨年対比とかでエクセル表をいじっていると、
こんなコトは考えませんから。

考え方を逆転した方が好ましいのです。

今までのように、
会計上の目標値を作ることを先に、
しかも主にしておこなってはまずいです。

  • 事業の対象や領域
  • 提供する価値
  • 対価を得る方法、
  • そのために実施すべき手段

などを具体的に考える方が先です。

それを実施したとき、
今までとの対比、対象の規模や提供価値に対するニーズ等々から、
想定できる数字としてPLを考えましょう。

今のあなたの会社の経営・事業計画は、
この様には考えているでしょうか。

昨年の実績数字を元に
エクセルで数字を作り出していないでしょうか。
対象や提供価値について明記したモノがあるでしょうか。

今のままの経営・事業計画では、
多くの場合、実践の「判断基準」にはなりません。

そのため、今の経営・事業計画を用いる限り、
会議は減らないし、会議時間も短くなりません。
成果も獲得できない可能性が高いのですね。

恐ろしいことです。

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