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事業承継における
「経営承継と後継者育成」実現士
降旗 利弥

前回のブログ
「事業をどうしたいのか」があれば、社員のやる気は出る」で、
Jリーグ初代チェアマン川淵三郎さんことをお伝えしました。

98年当時のJリーグクラブ経営難の際、
リーグの参加クラブ数を減らすべき、との意見があった。

Jリーグの理念である
「日本中にクラブを作り、
子供も大人、お年寄りもスポーツに親しむ環境を作る」
に基づき、クラブ数を減らさず、
Jリーグは各クラブの経営健全化を進め、今に至っています。

でですね、改めてJリーグの理念をHPで見てみたら、、、

「そう、そうだよね」と思う部分もあれば、
「これじゃぁねぇ」という部分もあるんです。

どう言うことかというと、、、

<理念>

  • 日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
  • 豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
  • 国際社会における交流及び親善への貢献

<活動方針>

  1. フェアで魅力的な試合を行うことで、地域の人々に夢と楽しみを提供します。
  2. 自治体・ファン・サポーターの理解・協力を仰ぎながら、世界に誇れる、安全で快適なスタジアム環境を確立していきます。
  3. 地域の人々にJクラブをより身近に感じていただくため、クラブ施設を開放したり、選手や指導者が地域の人々と交流を深める場や機会をつくっていきます。
  4. フットサルを、家族や地域で気軽に楽しめるようなシステムを構築しながら普及していきます。
  5. サッカーだけでなく、他のスポーツにも気軽に参加できるような機会も多くつくっていきます。
  6. 障がいを持つ人も一緒に楽しめるスポーツのシステムをつくっていきます。

上記Jリーグのサイトから引用
こんな言葉が並んでいます。

これ、読んで中身が判りますか?

水準向上って、どうなること?
夢と楽しみを提供するってどういうこと?
普及促進、、、どうなること?
人々と交流するとどうなるのあ?
スポーツ文化の振興って、どうなること?
それってフットサルのこと?他のスポーツってどんなことを指しているの?
健全な発達って何?
スポーツのシステムって何?

なんとなく判るけれど、
実際はどうなのか、よく判らない言葉も少なくありません。

理念や方針は、ある程度まとまった形の表現が必要だから、
ある程度、抽象的な表現になることは仕方がないでしょう。

ただ、そこで使っている抽象的な表現が、
具体的にどのような内容の集合体として使っているのでしょうか、

これがわからないと、
いざ、実際にやることを考える際に、何をやれば良いのかわからなくなってしまいます。

 

例えば、「楽しい旅行をしよう!」と、
家族や友人に話しても、人によって、
考えること、望むことは変わってきますよね。

ある人は北国の雪景色の中の温泉に行くことをイメージし、
ある人は沖縄でのマリンスポーツをイメージするかもしれません。

こんな状態では、
一緒に楽しい旅行をしようというわけにはいきません。

旅行の場合は、議論をして、
行く先もそこでやることも決めることができます。

雪国の温泉に行き先が決まったら、
沖縄旅行をしたい人はメンバーから外れれば済むでしょう。

しかし、会社、事業では、
「ぼくはずれます!」と社員が言うことはできません。

というより、
「僕とは考えが違ったんだ」と思いながらも、
指示・命令に従って仕事をする(旅行なら雪国の温泉に行く)ことになります。

社員の気持ちとしたら、
「雪国の温泉をうちは目指している」と
最初に言ってくれれば一緒にやろうなんて思わなかったのに、、、
ということですね。

 

一方、川淵さんの言葉は、

正確にこう言ったかどうかはさておき(笑)

「日本中にクラブを作り、
子供も大人、お年寄りもスポーツに親しむ環境を作る」

サッカークラブじゃないんですね。
地域の誰もが参加できるスポーツクラブ。
その中のプロチームのトップがJリーグのクラブチーム。

先ほどの硬い表現よりは、はるかに中身が判りますよね。

お年寄りがゲートボールをやり、子供がサッカーだけでなく、
野球や卓球や、いろいろなスポーツをやっている。

時には他のスポーツに取り組める。
やっているメンバーが、笑顔で楽しんでいる。
やった後にスポーツ談義に華をさかせる。

クラブのプロトップチームのクラブの試合は、
みんなで応援に行く。
贔屓の選手や親しい選手の応援をする。
勝てば嬉しいし、負けても「あのプレイは良かった」と話ができる。

なんかそんな光景が浮かんできませんか。

川淵さんの言葉は、わかりやすい。
光景が思い浮かぶ、イメージできる。

「そうなるといいなぁ。
私もそのクラブのメンバーになると楽しいだろうなぁ」

って思えるでしょう。

 

一方、JリーグのHPの文言。

間違ってはいないのでしょう。
「必要かもね、大切だよね」と思えはします。

でもですよ。

「私もそこに参画したい。
そうなるために力を貸したい。
だから、、、クラブメンバーに参画したい」

とは、あまり思いません。

地域のクラブを作ることに、やる気なんか出てこないでしょうね。

できる人がやって!
地元にクラブができたら、行く機会はあるかも。
地元のクラブだからサポーターになって応援はするよ!

実際には、「地元」という強いコミュニティ意識で、
盛り上がるでしょうけれど。

経営、事業運営では、
「地元」のようなコミュニティ意識を呼び覚ますものはありません。

それだけに、会社や事業の「理念」にも同じことが、
強く強く、当てはまってしまいます。。

堅苦しい言葉、抽象的な表現。
なんとなくいいんだけれど中身がわからない。

こんなことばが並んでいると、社員のやる気は出てきません。
指示されるから、与えられた仕事をやるだけのことです。

 

ということで、まず、

自社の「理念」を書きだしてみてください。
そして、それをじっくり眺めてみてください。

そこからあなたは何がイメージできるでしょうか。
どのような光景が頭に浮かんでくるでしょうか。

社員も同じイメージ、光景を思い浮かべるでしょうか。
そして、そのイメージ、光景が実現することに魅力を感じてくれるでしょうか。

 

本日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

ウィズスマイル
降旗_筆サイン

 

 

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