業務改善にはプロセスが重要

公開日:2016/03/09

更新日:2019/04/05


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

日本女子サッカー「なでしこ」の
リオオリンピック出場は潰えました。
参照:因因果関係を導き出す視点

世代交代がうまくいかなかった、
という指摘もありますね。

主力メンバーが2011年以降、
ほとんど変わっていませんし、
若手主体の東アジアカップでは惨敗しましたから。

とはいえ、前節のベトナム戦は6−1と大勝。
若い攻撃陣も得点をした、
ということで、今後に期待をする報道が少なくありません。

今晩の北朝鮮戦で、
どのような試合を展開するのかも見ものですね。

ただ、ちょっと心配をしています。

確かに、ベトナム戦は他の試合との関係があって、
負けてはならなかったし、大量得点が必要だった。

その状況(途中で出場権が取れないことはわかったとはいえ)で、
6−1になったことは、
敗けとか引き分けよりははるかに良かったと思いますよ。

ただ、、、

それらの得点、得点に至らなくとも、
放ったシュートまでのそれぞれのプレイが、
意図した攻撃パターンの中でのことなのでしょうか?

1点に抑えたことが、
意図した守備の結果だったのでしょうか?

3点目以降がはいったのは、
ゲームの終盤でベトナム選手の足が止まり始めてから。
その状況での追加得点です。

一方、失点は守備が締めなければならない時間帯での失点です。

この状況を冷静に考えた方が、今後につながると思います。

意図した攻撃の仕方は何で、
それを行うときに、
どのような点が実現でき、
どの部分はうまくいかなかったのか。

意図した守備で、
どの点はうまくいき、どこ外れてしまったのか。

実現できたことは、
相手に原因があった(例えば、疲れてマークがずれた)からなのか。

それとも、自分たちの攻撃、スキルが勝っていたのか。

うまくいかなかった原因は、自分たちのどこが足りていなかったのか。

得点に至る、あるいはシュートに至るまでに、
どのようなプロセスを経ることを意図していたのか。
それがどこまで実現できたのか。

この点を顧みずに、
大量得点を若手のフォワードがとったからよかったね、
という捉え方は、とても危険だと思いませんか。

このような表面的、上っ面の原因究明は、
なにもスポーツ界、今回の女子サッカーに限ったことではありません。

経営、事業、ビジネスでも、
当たり前のように起こっていることです。

プロセスを考えずに、
表面的な事象ばかりを捉えて、
うまくいかなかった理由を並べる。

こんなことの繰り返しではないでしょうか?

そもそもですが、

  • 事業、業務のプロセスを持っている
  • 事業、業務のプロセスを明らかにしている
  • プロセスに基づき仕事を行っている

そんな経営、会社には、ほとんどお目にかかったことがありません。

ほとんど個人プレーで行われています。
仕事が回っていればいいんじゃね!ってな状況です。

だから、

  • 業務を改善することができません。
  • 無駄を取り除くことができません。
  • 改善したつもりで、根本を変え解決することができません。

仕事、経営、業務を行う上で、
重要な要素の一つが「プロセス」です。

「プロセス」を明らかにしているかどうかで、
成果、結果が変わってしまいます。

今晩のなでしこ、予選最終戦の北朝鮮戦で、
いったいどのようなプレイを見せてくれるでしょうか。

チームが一つの意図を持って攻守をできるのか。
意図した攻撃で得点を奪えるのか。
相手を脅かすシュートが放てるのか。

出場する選手が、
ベテラン、若手であることとは関係ありません。
チームとして統制取れているかどうかですから。

同じことが、会社、事業にも当てはまります。

年齢とか勤続年数とか成果がどうこうではなく、
プロセスがあり、
それに沿ってチームとして動いているのかどうか、
これが成果を手にする、業務改善で成果を出すポイントの一つです。

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