「本当の原因」を見つけることは容易じゃない!

公開日:2016/07/27

更新日:2019/04/03


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

あなたはペットを飼っていますか?

最近は、犬が減少して猫は微増。
飼われている頭数は拮抗しているとか。

で、猫には「虫歯がない」ってご存知でしたか?

もう一方の犬には虫歯が多く、
ペットショップには犬の歯磨きグッヅが溢れています。

猫に虫歯がないことは、
私も先日、あるTV番組で初めて知りました。

実際、長年動物の虫歯を研究している町の獣医さんによると、
「世界中、どの猫にも虫歯はありません」とのこと。

なぜ犬には虫歯があって、
猫には虫歯がないのか気になりますよね。

その獣医さんが理由を説明する場面。

画面にはリトマス試験紙が映し出されました。

リトマス試験紙は、
酸性度合い、アルカリ性度合いを測る測定紙。
小学校の理科の時間でお世話になりましたよね。

画面では、色の変化からおよその酸性値(PH値)がわかる、
高性能の試験紙が映し出されました。

まず人の口の中で測定すると、
弱酸性(PH5程度)の薄黄色に変色しました。

次に猫の口に試験紙を突っ込むと、
弱アルカリ性(PH8ぐらい)の薄紫色に変わりました。

虫歯菌は酸性の環境で生息できて、
アルカリ性では生きることが困難だそうです。

「なるほど。
だから人には虫歯があって、
猫には虫歯がないわけか。

ということは、、、

犬の口の中は酸性ってことなのか?

とうなると、
なぜ犬は酸性で猫はアルカリ性なの?」

と疑問が膨らむわけです。

次の場面で犬の口に試験紙を入れると、
猫の時のように薄紫色になりました。

「えっ!?
犬も猫も口の中は弱アルカリ性なんだ。

うむ?ということは、

口中の酸性度合いは、
虫歯の有無と関係ないじゃないか!」

ということになりますよね。
すると、こんな説明が始まります。

「猫の歯の形状も関係しています。

猫の歯は、奥歯まで先が尖った歯です。
犬の場合、前歯は尖った歯ですが、
奥歯は人と同じようにくぼみがある歯です。

歯のくぼみに虫歯菌が隠れることができるので、
虫歯になりやすのです」ですと。

確かに、人の歯も奥の臼歯は、
上面に凹凸がありますよね。

実際虫歯になるのは、
凹凸のある臼歯がほとんどです。

虫歯菌が凹凸に隠れて、
それが虫歯の原因だというのは十分頷けます。

さらにですよ。

「食物の糖分が虫歯菌を増殖します。

猫は甘いものを食べませんが、犬は甘いものを食べます。
そのため、犬には虫歯があり、猫には虫歯がないのです」
と解説していました。

とても変です。ズレまくっています。

猫に虫歯がない理由は、
「歯の形状」と「糖質のない食べ物」です。

口中の酸性度合いは無関係です。
なのに、まことしやかに、
口中の酸性度合いを最初に測って見せています。

リトマス試験紙の結果は意味がありませんね。

犬の虫歯を減らすには、
奥歯の凹凸から虫歯菌を取り除くため、
ペットショップのグッズで歯磨きをして、
糖質の少ない食事を心がけることです。

まかり間違っても、
口中を弱アルカリ性にしようとしても、
まったく意味がありません。

ここまではペットの話なのですが、
同じようなことが、経営・事業の世界でも起きています。

発生している事柄の因果関係を明らかにしようと、
あなたもいろいろ検討しますよね。

その検討の時に、猫の虫歯のリトマス試験紙のように、
さもそれっぽい理由を導き出していることが少なくありません。

それらしい理由で満足して、その対策を講じます。

弱アルカリ性のペット用歯磨き粉を探し出して使うようなものです。
(そんなものは市販されていませんが)

これの効果は期待薄、ということはわかりますよね。

しかし、経営・事業では、
このような対策を気づかぬうちに
していることが少なくありません。

だからうまくいきません。
成果がでません。

「本当の原因」を見つけ出すことは、
そんなに簡単ではありません。

それらしい原因が、本当の原因とは限りません。

 

じゃぁ、どうするのでしょうか?

ズレていない原因を見つけ出せば良いのですが、
これこそ「言うは易く行なうは難し」です。

とはいえなんとかしたい!
そうですよね。

どうするかは、8月7日あるいは8日に、
その解答になるコンテンツを公開しますね。
ただいま最終作成中なので、しばらくお待ちくださいね。

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