こんにちは。
売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。
こんにちは。
売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。
目標、予実管理に関する、
次のような会議の場面に、
経営者のあなたは、社内で遭遇したことがありませんか?
某社にて。
役員と本部長以上が参加する、
月次の予算実績、予算達成状況、予実管理を検討する、
ミーティングでの光景。
前月の実績と今月、翌月の実績予測、
翌月の予算数字の確認が行われます。
管理本部長
「前月の売上予算は¥○○、実績は¥○△、差額は¥□。
今月は、売上予算¥◎○、今わかっている実績は¥◎△。
翌月は、売上予算・目標数字は、、、(中略)
前月の営業利益は実績¥△△、
予実との差は¥△□。
今月は、営業利益は、、、(中略)
営業状況の詳細は、営業本部長から説明してもらいます。」
営業本部長
「前月の売上差額は、
X案件の失注とY案件の契約ずれ込み。
今月は、Y案件が前月からのズレ込みで受注。
受注目標の案件は、Z案件、W案件で、
予算は達成する予定です。
翌月は、、、(以下省略)。」
受注確度や、受注の時期予測、
受注予定金額などについて質疑が続きます。
一通り終わったところで、社長から一言。
社長
「前月は、案件のずれ込みもあって、
売上も利益も予算に対してマイナスでした。
今月は、ずれ込み案件も受注したし、
獲得目標案件に注力して確実に取ってください。
そうすれば、
今月は予算通りにいけますから。
翌月の受注目標も視野に入れて、
営業活動をおこなってください。」
議長
「他に意見等ありますか?
ないようでしたら、次の議案ですが、、、」
某社の今期の一番の予算目標数字は、
「売上¥○○○」です。
目標が売上数字で良いかどうか、
に関する議論は、
今回と論点が異なるので却下です。(笑)
予算・実績に関するミーティング。
何かおかしくないですか?
何か議論が足りないと思いませんか?
今期の目標予算は、年間の売上○○億円です。
月次の予算・実績で確認するべき事は、
前月、今月、翌月の、
各月毎の予算と実績の対比だけで充分でしょうか?
それで、年間売上目標○○億円に、
辿り着くでしょうか?
第一四半期が予算未達。
それ以降の四半期は、
なんとか予算前後の数字を達成。
第一四半期のマイナス分がカバーできず、
通年では予算未達。
この様なことは良くある話です。
あなたの会社はどうでしょうか?
ちなみに、、、
某社は、毎年、毎年、
売上実績額が、
予算目標額に到達することはありません。
売上の予算・実績の差額は、
大きくマイナスになっています。
例の予算実績のミーティングで
前月売上の予実対比をしました。
前月分の売上ズレ込みの案件が、
今月受注できたので「良かった」という論調です。
これは摩訶不思議なことです。
前月獲得するはずの案件が、
今月獲得にずれ込みました。
ということは、
前月獲得できるはずの分だけ、
マイナスが発生していたということです。
前月獲得予定が今月にずれ込み、
今月の予算を達成したとなると、
その金額分だけ今月の予算未達ということですね。
二重にマイナスが発生している事実に、
お気づきですよね。
「先月のマイナス分は、
いつキャッチアップするのか?
今月の予算に対する事実上のマイナス分は、
いつキャッチアップできるのか?
いつまでにどうやって、
二重の不足分をキャッチアップする目論見なのか?」
この点を、営業本部は考えて報告する必要があります。
この会議の参加者は、
その実現性について質問をして、
議論する必要があります。
前月の売上が、予算から不足したなら、
今月の売上目標 =
当初の売上予算額 + 前月迄の予算不足の売上額
となるはずですね。
しかし、、、
例の予算・実績のミーティング内容から言えること。
それは、前月どんなに予算に対して実績がマイナスであっても、
「マイナスだったことは忘れてしまっていいですよ。
今月は今月として、新たに、
今月の予算目標達成に向けてがんばりましょう!」
という考え方になっているということです。
予算・実績のズレを考えない、
忘れても構わない、ということは、
目標の「売上○○億円」は、
達成しなくても、経営側は別に気にならない、
「お題目」だったということです。
「今期の目標」として社員には言ってはみたが、
実態は別に気にしなくてもいい、
ということになってしまいます。
経営側がこのような気持ち、
対応で予算、目標を扱うなら、
社員は会社が掲げる今期の目標など、
「全く気にしない」です。
社員は目標を気にせず、
淡々と業務をこなします。
目標達成は遠のきます。
重要なことは、
目標未達分をどのように挽回するのかを考え、
実行することです。
考え実行できる機会を設けることです。
今回の話でいえば、
それがミーティングの場だったのですね。
同時に、予算が達成できない状況をもたらす、
その原因を捜すことです。
表面的な原因ではなく、
もっと根源、根本的な原因を捜します。
売上が予算に未達なのは、
今月獲得予定がずれ込んだから。
これは原因とは言えませんね。
なぜ、獲得がずれ込んだのか?
見込みが甘かった。
商談の進め方が遅れた。
これも原因とは言えません。
なぜ見込みが甘くなるのでしょうか?
商談の進め方が遅れることが、
なぜわかるのでしょうか?
わかった時に、なぜ手を打てなかったのでしょうか?
このように掘り下げていくと、
根源的な原因に到達します。
原因が明らかになったところで、
どのように対応するのか検討します。
このようにして、
日ごろの活動の精度を高めます。
予実との差を早く見つけて、
手を打てるようにします。
それでも予実の差が発生するので、
それをどのように埋めるかを考え、
実行するわけです。