基礎をやらないから事業の成果が出ない

公開日:2016/07/28

更新日:2019/04/03


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

本日の内容は

基礎がわかるから応用できるです。

あなたは家庭教師をやったことがありますか?

私は学生時代に、
数人の受験生の家庭教師をやりました。

そのなかのある高校三年生。
教えるようになって、まだ数回もたっていないときの事。

訪問するとすぐに、彼が試験問題を持ってきました。
最近、実力試験があって、その結果が出たそうです。

予想どおり、結果はあまり良くありません。
間違った問題をどうやって解くのか教えて欲しいというのです。

その日は他の内容を準備していたのですが、
試験の問題を解く事に。

「この考え方を教わったでしょ。
そこで、この公式を教わったよね。」

解法の説明を始めると、彼が怪訝な顔をします。

「ちょっと待ってね。この公式はわかるかなぁ?」

「それはちょっと、、、」

「覚えていないのかな?

(彼がうなずくのを見て)

そうか。じゃぁ、この考え方って覚えている?」

彼は目が泳いでいます。

「ちょっと待って。この考え方がわからないの?」

力なく頷く彼。

「そうかぁ。じゃぁさ、
もしかしてこの考え方の元になっている
◯◯の公式はわかる?」

彼の目は点。

「そういうことね。
ちょっと教科書を出して、
◯◯の項目のページを開いて」

彼は教科書のページをあっちへ行ったりこっちへ戻ったり。
◯◯の項目のページにたどり着きません。

「えっとね。◯◯の事を勉強したのは覚えている?」

彼の目は泳いでいます。

「そうかぁ。試験の問題を解く以前に、
◯◯の復習からしたほうがいいよねぇ。」

結局その日は、テストの問題を解く事にもならず、
◯◯の部分について、教科書の勉強から始めました。

でですね、該当する問題の解法には、
数週間後にやっとたどり着きました。

「基礎からやればいいのに!」とあなたは思ったでしょうね。

そうなんですよね。

目先の応用問題を解く事は大事ですが、
それは基礎がわかっていることが前提の話です。

基礎がわからずに応用問題を解く、
解法を勉強する事は、
一見、わかったような気になるだけです。

その試験問題の解法を知ったとしても、
他の問題が解けるわけではありませんから。

学生時代にあなたも散々経験したはずですよね。
当たり前のことですよね。

予備校で受験対策をするときも、いきなり試験問題を解きませんよね。

最初に基礎をやって、練習問題解いて、
それから実際の試験に出るような応用問題を解きますよね。

当たり前のことなのに実際にはやらないから、
いつまで経っても基礎がわからず、応用問題がちっとも解けません。

しかし。

経営・事業運営に関しては、こんな事をスッカリ忘れています。

目先の事象をなんとかする事、
手法や手段、テクニックの習得に注力し、一所懸命になっています。

事業の内容、構造、価値を明らかにせずに、
ウェブでの見せ方やサイトのデザインや作り、
機能や方法に注力しています。

事業の基礎をスッカリ忘れています

それで「うまくいかない!どうしてだ!」と考えています。

うまくいくはずありませんよね。

そろそろ気づいてくださいね。

目先の事象に対応する手段を手に入れる事は、否定はしませんよ。

ただし、それ以前に、
基礎に当たる事業の中身、構造、価値について、
もっと明らかにしましょう。

この点が明らかになると、
目先の事象が実は課題ではないかもしれません。

実施する手段は、別の事柄、流行っていないことのほうが、
適しているかもしれません。

テクニック、手段として流行っていることが、
あなたの事業に適していないかもしれません。

基礎を知り身につけることに戻りましょう。

基礎を知り身につけていなければ、
どんなに時間を割いても、
結局、問題・課題を解くことができませんから。

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