「人材育成は研修で!」という落とし穴

公開日:2019/07/11

更新日:2019/07/08


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

人材に関する問題・課題というと、
まず1点目、
人がいない、マンパワーが足りない、

2番目、スキルのある人がいない、

3番目、人材が育たない
という三つの問題・課題を
抱えている会社は少なくありません。

それぞれには
根本となる原因があるので、
前回までにそれらを
一つひとつ明らかにしました。

それぞれ次の内容を参考にしてください。
参照:「人材が足りない!」その原因とは?
参照:「スキルのある人」がいない原因
参照:「人が育たない」の根本原因とは?

3番目の問題・課題、
人が育たない、この状況を変えるために、

教えるとか、研修・教育をする
ということは普通に行われています。

しかし、ここに、
人が育たない根本の原因がある、
潜んでいると言ったら、
あなたはどう思うでしょうか?

(動画再生時間:7分52秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

 

自分から学んで欲しい

人を育てるためには、
やはり教えることがその解決策だ、
とほとんどの会社で考え、
実行しているでしょう。

なぜなら、
社内研修の時間や
外部の研修を利用して、

会社、経営側から、
社員が学ぶ機会を設けて、

半ば強制的に教えないと、
社員は育たない
と考えるからです。

社員が自分から進んで学ぶことは、
ほとんどないと考えているからです。

しかし、多くの社長、経営者は、
社員には自分から学んで欲しい
とも考えてもいます。

 

好きでなければやらない

ここで質問があります。

学生時代、
あなたの嫌いな学科はなにでしたか?

私は数学と物理が嫌いでした。
あとは英語でしょうか。(笑

この様に言うと、
「降旗先生は理系の博士でしょ!
それなのに数学と物理が嫌いなの?」
とちょっと驚かれるのですが、
事実なので仕方ないです。

そのことはちょっと横に置いておいて。

あなた例えば、数学が嫌い、
大っ嫌いだったとしましょう。

自分から嫌いな数学の勉強を
進んでやるでしょうか?

答えは明らかですね。

嫌いなのですから、
自分から進んでやることは
ないでしょう。

やったとしても、
テストの前だけ仕方なしくやる、
ということだと思います。

その点では、
自分から進んでやることは
ないわけです。

 

強制的でも同じこと

あなたの嫌いな数学の補講に出ろ!
と学生時代に先生から言われたら、
あなたはどう感じますか?

出たとしても嫌々だし、
早く終わらないかなぁ~
と思うのではないでしょうか。

では、それで数学の能力は
高くなるでしょうか?

答えるまでもありませんね。
それは難しいでしょうね。
それは難しいでしょう。

なにしろ、
出席したとしても
早く終わらないかなぁ~ですから、

中身を真剣に聞くことは
ないでしょう。

企業における研修についても、
社員の感情としては、
嫌いな数学の補講と同じですし、

ましてや、
自ら進んで学ぶことはありません。

この様な話をすると、
今の例え話は学生のことだから、

学生じゃなくて社会人だから
違うのではないか
という意見が出てきます。

確かに、
学生と社会人では立場が違うように、
実際の行動は異なります。

学生の場合は、
鉾区に出ろと言われても
補講に出ないとか、

出ても寝ているとか、
真剣に聞かずに時間をやり過ごす、
ということをするでしょう。

一方社会人の場合は、
出ろと言われれば出席しますが、
やっている振りをする
ことになるでしょう。

今まで社員に研修を受講させても、
研修内容を実務では活かせていない
というケースが多いのではありませんか?

社会人の場合、
研修を実施すると
受講した事実を残しますが、
実務で使うことはありません。

まずありません。

 

研修で社員は育つのか?

社長、会社が求める社員は、
できる社員であり、
自分から学び成長する社員、
というのがよくある回答です。

これを考えると、
矛盾していることに気づきませんか?

できる社員が必要。
そのためには
社員に研修などで
教える事が必要。

教える中身は、
社員が好む内容とは限らないので、
先ほどの数学の補講と同じ。

強制的に学ぶ機会を設けても、
受講はするけれど実務には活かさない。

しかも
自分から進んで学ぶ様にはならない。

でも社員には自分から学んで欲しいと
社長や会社は考えている。

この矛盾だらけのことを
おこなっている会社さんは
かなり多いです。

しかも、
この矛盾に全く気づいていません。

したがって、
研修をやればやるほど、
時間とお金を費やすことになり、

しかし実務での成果は出ませんし、
社員は益々、
自分から学ぶ事から遠ざかるという、
全く正反対の成果を
追い求めています。

研修の機会を設けるだけでなく、
教える中身をよく考える必要がありますし、
受けてもらう理由にも配慮が必要です。

さらにですが、
社員が能力を身につける方法が、
研修によって行うのか、
という点は考える必要があります。

研修やれば社員は本当に育つのか、
ということです。

さらにですけれども、
社員が能力を身に付ける方法が、
研修によって行うことで十分なのか
という点は考える必要があります。

研修で社員は本当に育つのか
ということです。

研修で社員は、
社長や会社が期待しているような社員に
本当に育つのか、ということです

これは研修すべてを否定している、
という訳ではありません。

研修を受けることによって、
社員の能力向上が十分に向上して
会社の事業、業務にプラスにな働く、

という理屈は、
私は少し疑わしいと考えています。

社員の能力を高めるためには、
どの様なやり方があるのでしょうか?

そのやり方がキッカケになって、
社員が自ら学び始めるように
なるのでしょうか?

社員が学ぶことを通して、
事業や会社の業務にプラスになることは、
どうやったら実現するのでしょか?

これらの点は次回、お話しします。

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